「カタツムリに餌をあげても食べてくれない・・・。もしかして餌やりの頻度が間違ってる?」
カタツムリは比較的飼育が容易な生き物ですが、中には餌を食べてくれないことに頭を悩ませている人も居ると思います。このまま死んでしまうのではないかと不安になる気持ちも分かりますが、まずは焦らず考えれる原因をひとつひとつ見ていきましょう。
もしかすると、餌を食べない意外な理由が見えてくるかもしれませんよ。
カタツムリの餌やり頻度はどのくらい?
拍子抜けなお答えとなってしまうかもしれませんが、カタツムリの餌やり頻度は特にありません。私の飼育経験から言わせていただければ、餌はずっと飼育ケースに入れっぱなしで問題ないためです。
餌を多めにいれておき、鮮度が落ちてきたと感じた際に交換すれば問題ありません。中には、食べすぎて死んでしまう生き物も居ますが、カタツムリはお腹いっぱいになると勝手に食べるのをやめて、別の場所に移動を始めます。
そしてまた、お腹が減ると勝手に食べだします。好きな時に好きな量だけ食べられるよう、餌は多めに置いておいてあげましょう。
ちなみに、餌やり頻度は特にありませんが餌の取替頻度ならあります。カタツムリの主食となる野菜は、時間とともに水分も失われ、鮮度も落ちていってしまいますので、2日~3日に1度は新しい野菜と交換してあげましょう。
カタツムリが餌を食べない原因と対処法は?
カタツムリが餌を食べない原因は色々と考えられますが、まずはこの5つの理由から疑ってみましょう。ひとつひとつ見ていけば、きっと餌を食べない問題が解消されると思います。
また、カタツムリに与えないほうがいい餌もいくつかあるため、併せて参考にしていただければと思います。
冬眠の時期かも?
カタツムリは春から秋にかけて見掛ける機会が増えますが、冬はほとんど姿を見ませんよね。何故なら、それはカタツムリが変温動物で冬眠しているからなんです。
秋になるとたくさんの餌を食べて栄養を採り、温度が下がってくる10月頃になると岩陰や落ち葉の下で冬眠を始めます。冬眠している間は当然餌を食べませんので、その状態が正常と言えます。
何日も殻から顔を出さない場合には、冬眠している可能性が高いです。なるべく静かな日陰に飼育ケースを置いておくといいでしょう。定期的な霧吹きで湿度を保つことも忘れないでくださいね。年が明けた、3月頃の暖かい日に活動を再開します。
一方、家の中で飼育しており、室温がそこそこ高いお部屋(20度前後)であれば冬眠せずに冬越しすることが一般的です。体が殻から出ているにも関わらず餌に近寄らない場合には、別の理由が考えられます。
餌が小さすぎない?
カタツムリは基本的に餌をその場でむしゃむしゃと食べるわけではありません。餌となる食べ物の上を通る時に、歯舌と呼ばれる突起で餌を削り取りながら体内に取り込んでいます。
ですので、食べやすいようにと野菜を細切れにして与えている人は一度大きめサイズの餌を与えてみましょう。もしかすると、小さな餌を食べるのが苦手なのかもしれません。
好みの餌じゃない?
カタツムリも生き物ですので、人間と同じように好き嫌いがあります。複数のカタツムリを飼育している方であれば経験があるかもしれませんが、中には特定の餌だけ食べない個体も存在します。
これはカタツムリだけではなく、様々な生き物に言えることでもありますが、餌を食べない場合には違う餌に変えてみるといいでしょう。
カタツムリが食べる餌については、こちらで色々と紹介しています。よければ併せて参考にしてください。
新鮮な餌じゃない?
こちらも個体によって様々ですが、基本的にカタツムリは新鮮な野菜を好みます。自然界にいるときは、まだ植えられている野菜などの葉っぱを食べていることを考えれば当然ですね。
レタスやキャベツはすぐに萎れてしまうので、早め早めに交換してあげるようにしましょう。
実はちゃんと食べている?
餌を食べていないのではなく、食べていることに気付いていないと言うことはありませんか?先にお伝えした通り、カタツムリは餌の上を移動しながら、餌を削り取って食べています。ですが、そのことを知らない人はたくさんいます。
「餌の上を通ることはあるんだけど、食べてくれないなぁ・・・。」と思っている人は安心してください。それ、食べてますよ。
カタツムリが通った餌の上をよーーく見てみると、僅かに凹んでいるのが分かるはずです。その凹みがカタツムリが食べた跡です。しばらくすると、食べたものと同じ色の糞が排出されるので観察してみてください。
カタツムリの餌やり頻度 まとめ
いかがだったでしょうか?「実は餌を食べていた」と言うことで、アッサリ悩みが解決した人も少なくないと思います。これからもペットとしてカタツムリを育てるのであれば、もっとカタツムリのことを知るのも飼い主の大事な役目です。
こちらでは今回紹介した内容以外にも、カタツムリに関する様々な記事を紹介しています。育て方をもう一度見直したり、ゆくゆく迎えるであろう産卵に備えておいてはいかがでしょうか?
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