逆横回転サーブやジャイロ回転サーブ、YGサーブや王子サーブ(しゃがみこみサーブ)など、卓球にはカッコイイサーブがたくさんありますよね。中には、習得が難しいサーブもありますが、その練習過程も卓球の楽しさのひとつです。
このように、卓球のサーブには様々なバリエーションがあり、それぞれのサーブで動き(フォーム)が大きく異なることも少なくありません。
「卓球のサーブって自由度が高いんだな~。」と思われた方も居るかもしれませんが、実は真逆でとーーーーっても細かくルールが決められているんです!
今回は、そんな卓球のサーブルールについてご紹介していこうと思います。卓球経験者であれば知っていて当然の知識ですが、卓球初心者の方や観戦者の方は是非この機会に覚えておくと良いでしょう!
卓球のルール サーブ編!トスの高さや打ち方によっては違反になる!?
卓球のサーブは皆さんも見たこと、やったことがある人がほとんどだと思います。動作にすると僅か3ステップの簡単な動作です。こうして文字で確認しても非常に簡単ですよね。
【卓球のサーブの動作】
- ボールを持つ
- ボールをトスする
- ラケットで打つ
動作だけ見ると簡単ですが、ここには本っっ当に細かなルールが詰まっているんです。きっとこのルールを知れば卓球のサーブを見る目が変わること間違い無しだと思います!
尚、こちらでは、シングルのルールのみを紹介しているため、ダブルスのサービスルールを知りたい方はこちらを参考にしてください。
基本ルールは変更ありませんが、こちらで紹介するルールの他にダブルス特有の対角線(クロス)に打ち込むなどのルールが追加されています。
卓球 サーブのルール1 ボールの持ち方は?
卓球のルールでは、サーバー(サーブを打つ人)はボールの持ち方からしっかりとルールが決められています。
まずボールは、ラケットを持っていない腕(フリーアームと言います)の手のひら(フリーハンドと言います)に乗せます。手の甲などに乗せてはいけません。
その際、ボールを手のひらで包み込んで隠したり、指の間に挟んではいけません。
ボールを手のひらに乗せた後は、一旦動きを静止します。プロ試合でも必ずサーブ前には動きを一度止めていますよね。アレです。
ここまでで、『ボールを持つ』と言う動作が完了です。既に結構なルールがありましたよね。まぁこのあたりは、意識せずとも普通にサーブを打てば守れているはずです。
たまに、ボールを持ってスグにサーブを打つズルをしようとする人もいますが、本来それはアウトです。
【ボールの持ち方のルール一覧】
- フリーアームでボールを持つこと
- 手のひらにボールを乗せること
- ボールを隠さないこと
- 手のひらにボールを乗せた後は一旦静止すること
卓球 サーブのルール2 サービストスするには?
もちろんサービストスに関してもきっちりとルールが決められています。
まず、トスを行うフリーハンドの位置ですが、卓球台のエンドラインより後方でなければいけません。もちろん、サイドラインの横などもアウトです。必ずエンドラインよりも後ろです。
また、トスの位置は卓球台よりも高い位置からでなければいけません。相手にボールが見えない卓球台の下からトスすることはNGです。
そして、トスの高さは少なくとも16cm以上である必要があります。「どうやって測るんだよ」って話ですが、そこは審判がきっちりとジャッジしてくれるはずです。多分ww
また、16cm以上のトスを保ちつつも、回転は掛けずになるべく垂直に投げる必要があります。意図的に回転をかけることや斜め方向に投げることなどはNGです。
ボールをトスした後は、すぐさまフリーアームとフリーハンドをボールとネットの間の空間から出さなければいけません。ボールの上部にフリーアームやフリーハンドを持ってくることもNGとなっています。
あと、トスしたボールをサーバーの体やユニフォームなどの着用している物で隠すことも当然NGです。
ここまでで、『ボールをトスする』と言う動作が完了です。トスは16cm以上って本当どうやって測ってるんですかね。未だにプロ試合などでもそこを指摘されている選手は見たことがありませんが、実際指摘されると結構モメそうですよね。
【トスの仕方ルール一覧】
- 卓球台のエンドラインよりも後ろでトスすること
- 卓球台よりも高い位置からトスすること
- トスの高さは16cm以上であること
- 回転をかけずにトスすること
- なるべく垂直方向にトスすること
- トスの後はフリーアームをボールとネットの間の空間から出すこと
- トスの後はフリーアームをボールの上部の空間に出さないこと
- トスしたボールをフリーアームや着用している物で隠さないこと
卓球 サーブのルール3 打ち方は?
さぁいよいよ打球です。ただ、ここまで読んでいただいてお分かりのように、卓球のルールは簡単にはラケットを振らせてくれませんwww
まず、トスで上げられたボールは台の上よりも高い位置で打球しなければなりません。相手が見えない台の下での打球はNGです。
そして、サーブは必ずボールの第一落下途中に打たなければいけません。トスの上り球だったり、地面に落下してバウンドした後の上り球、その後の第二落下途中で打つことはNGです。もちろんそれ以降のバウンド途中もダメです。
ここまでルールを守れば、やっとサーブを打つことが許されます。サーブは、まず自分のコートに触れ次に相手コートに触れなければいけません。順番は逆ではいけません。
ここまでで、『ラケットで打つ』と言う動作が完了です。とても長かったですね。
ちなみに、打球したボールはネットを越える以外にも、ネットの横を迂回して入ることも認められています。そんなスネークサーブ見たことないですけどねwww
【打ち方のルール一覧】
- 卓球台よりも高い位置で打球すること
- 第一落下途中に打球すること
- 自分のコート→相手のコートの順番で触れること(ネット横からの迂回侵入は認められる)
卓球のサーブルール! まとめ
いかがだったでしょうか?プロのサーブが上手い選手は、とてもインパクトのあるサーブを放っていますが、こんな制限の中で行っているとは知らなかった人も多いでしょう。
とても色々なルールがあり、全て意識してサーブを打つことは非常に困難だと感じていただけたかと思いますが、プロ同士の試合でも警告や違反を言い渡されることもあるので、結構バカにできない問題だったりします。
ただ、正しい指導者のもと、きちんとした教え方を受けていれば、このようなサーブミスでの失点は基本的に無くなるはずです。逆にルールを意識しすぎると良いサーブが打てなくなりますので注意してください。
「サーブの話をしてたら、なんだか新しいサーブを覚えたくなってきた」と言う人は、こちらの記事が参考になるはずです。
また、当ブログではこの他にも卓球に関する内容の記事を複数紹介しています。良ければ併せて参考にしてみてください。
コメント
サーブを出す打球前に(手の平の球を静止時)ラケットを台下に構えては駄目でしょうか?
林田さんこんにちは。
当ブログへお越しいただき、ありがとうございます^^
ご質問内容ですが、「サーブの打球前にラケットを台下で構え、相手選手や審判から見えない位置にラケットがある」としても、ルール違反とはなりません。
ご安心して、そのフォームでサーブの練習を行っていただけばと思います。
ただ、注意点として、打球時は台よりも上でボールを打ち、相手選手や審判から見える位置でなければいけません。
サーブを出す場所は、エンドラインの後方、かつサイドラインの横の場合はNGなのでしょうか?
しゃがみ込みサーブマンさんこんにちは。
ハンドルネームかっこいいですね。
さて。ご回答です。
ルール上はエンドラインはずーっと横に続くものと考えますので、「エンドラインより後ろであるなら」サイドラインより横でも問題ありませんよ。