卓球ではサーブと同じくらいレシーブも重要になります。いくらサーブが上手でもレシーブが苦手であれば、相手より多くの得点を得ることは難しくなってしまいますからね。
今回はそんな試合の勝利に必須と言っても過言ではない、レシーブについて見ていきたいと思います。サーブの返し方にはどんな打ち方があるのか知り、戦術の幅を広げましょう!
「そもそもレシーブができない・・・。」と言う人はこちらを先にお読みください。
卓球 レシーブの種類6選!サーブの返し方にはどんな打ち方がある?
レシーブには、基本的に順回転と逆回転の二つの返し方が存在します。一度に両方の技術を身につけることは難しいですが、まずは二つの回転方向の返し方があると言うことを理解してください。
レシーブが上手い選手はこの二つの回転を上手に使い分けて、相手のサーブに対応しています。各回転の使い分けができれば、戦術の幅が広がり試合を有利に進めることが出来るのは説明するまでもないでしょう。
【順回転とは】
- 順回転とは、相手が出してきたサーブの回転方向とは逆の回転方向で返球する打球方法です。下回転サーブに対してドライブでレシーブする、上回転サーブに対してツッツキでレシーブする、と言った具合です。
【逆回転とは】
- 逆回転とは、相手が出してきたサーブの回転方向と同じ回転方向で返球する打球方法です。下回転サーブに対してツッツキでレシーブする、上回転サーブに対してドライブでレシーブする、と言った具合です。
名前は順回転なのに回転方向は逆に返すので、言葉としては少しややこしいですよね。ですが、これらの言葉はレシーブではよく使われる言葉なので、この機会に覚えておくと良いでしょう。
それでは、レシーブの打ち方の回転方向を覚えたところで、サーブの返し方をひとつひとつ見ていきたいと思います。
卓球 サーブの返し方1 ツッツキ
ツッツキは、下回転を下回転で返す代表的な逆回転レシーブです。実際の試合では下回転を軸に横下回転などのサーブを使う選手が多いため、必須のレシーブ技術と言えます。
ツッツキは攻防で言うと防御型のレシーブになりますので、相手のコートに確実に入れることが何よりも先決です。ツッツキを使った戦略は様々で、ミドルに打って相手にも攻撃させないようにしたり、逆にロングで返して攻撃を誘う選手もいます。
ツッツキを練習する場合には、相手サーブの第二バウンド直後の上り球を狙って打つようにすると良いでしょう。ツッツキの技術は後述するストップにも応用が効きますので、まずは最初に覚えたいレシーブです。
卓球 サーブの返し方2 フリック
フリックは、下回転のサーブを上回転で返す難易度の高い順回転レシーブです。もちろん下回転以外のサーブレシーブにも役立ちますが、一般的には下回転サーブに使われます。
難易度が高い理由は、下回転サーブを順回転の上回転で返す必要があるためです。相手が掛けた回転の強さをきっちりと見極めて、その下回転以上の強力な上回転でレシーブしなければネットミストなってしまいます。
逆に、回転を強く読み違えてしまえばオーバーミスに繋がってしまいます。このあたりの回転具合を読むコツは、自分も下回転サーブを覚えることです。自分自身が下回転サーブの経験があれば、相手のラバーや構え、スイング、モーションなどから回転の強さをある程度判断できるようになるでしょう。
卓球 サーブの返し方3 スライド
スライドは、横回転サーブを横回転で返す逆回転レシーブです。フリックは上下の回転でしたが、スライドは左右の回転となります。(順回転のスライドもあります)
それほど攻撃力のあるレシーブではなく、どちらかというとブロックに近いイメージです。自分も右利きで相手も右利きの場合には、相手の横回転サーブは通常バックサイドに打たれやすくなりますが、その際にラケットを自分のフォアサイドへ向けて相手コートに押し出すように打つ打法がスライドです。(フォア面で打球します)
フリックと同様、自分も横回転サーブを覚えていれば成功率の上がるレシーブ打法ですので、横回転サーブについて覚えておくと良いでしょう。
卓球 サーブの返し方4 チキータ
チキータは、横回転サーブを逆横回転で返す難易度の高い順回転レシーブです。(逆回転のチキータもあります)
難易度が高い分攻撃力も高く、初心者が相手であればレシーブエースを取れることも少なくないと思います。卓球の上級者が好んで使うレシーブ打法ですが、回転が分からないと上手に決めることはできません。
チキータを打球するには肘を肩と同じくらいの位置まで上げて、脇の下からラケットを引き上げるようにバックスイングを打球します。腕の力だけではキレイに順回転で返すことは難しいので、手首の関節も柔軟に使ってください。
卓球 サーブの返し方5 ストップ
ストップはツッツキと同じように、バウンド直後のボールを捉えて相手コートに短く返すレシーブ打法です。
ツッツキとストップの明確な切り分けはありませんが、ミドルとロングで下回転を意識してレシーブした場合はツッツキ、下回転よりもショートへのコースを狙った打球はストップと判断されることが多いです。
上手に相手のサーブの勢いを殺し、回転を読みつつネット付近に返球するのは以外に難しく、特に横回転サーブをストップするには高い技術が要求されます。逆に無回転のナックルボールだと容易にストップが可能となります。
威力のあるレシーブとは言えませんが、攻防の駆け引きとして必要な技術のひとつとなりますので、ツッツキとともに練習してみると良いでしょう。
卓球 サーブの返し方6 台上ドライブ
台上ドライブは、弱めの下回転やナックルボールに使える順回転レシーブです。(慣れてくると横回転サーブにも使えますよ!)
ロングサーブの場合には通常のドライブで構いませんが、ボールが3バウンドするような勢いの弱い球やミドル球には台上ドライブが有効です。
2球目からこちらの攻撃を行うことが出来るため、身につけることができればとても有利な技となるでしょう。カットマンのレシーブ打法のひとつとして取り入れても面白そうですね。
台上ドライブは、とにかく斜め上方向にボールを打球することが大切です。勢いのあるロングサーブに対して打つドライブと異なるため、同じようにラバーでボールを擦ることは難しいです。
そのため、ボールを弾くスマッシュとドライブを合わせたようなイメージで打球してみてください。面の角度もとっても重要なので、相手のボールをしっかりと見極めて角度を決定しましょう。
卓球のサーブレシーブ まとめ
いかがだったでしょうか?種類が多くてどれから手を付けて良いか分からない、と言う人も多かったかもしれませんね。個人的な経験では難易度等を考えると、これらの順番でレシーブの種類を増やしていけば良いんじゃないかなと思います。
①ツッツキ ②フリック ③台上ドライブ ④スライド ⑤ストップ ⑥チキータ
ストップは動作的にはそれほど難しくはありませんが、横回転サーブもストップで返せるようになったほうが良いことを考慮すると、スライドの後が妥当かと思います。まぁその頃には、わざわざストップの練習をしなくとも出来るようになっていると思いますが・・・。
最後に、レシーブで最も大事なことを二つご紹介させていただきます。まずひとつ目は、相手のサーブの回転を読むこと。ふたつ目は、相手に攻撃されにくいレシーブを打つことです。
このふたつを意識して練習するだけで、レシーブ技術の上達は目に見えて違ってくるはずですので、是非覚えておいてくださいね!
当ブログでは、この他にも卓球に関するルールやサーブ、ダブルスの内容を紹介しています!良ければ併せて参考にしてください。
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