「カラスってどれも同じに見えるけど何種類か生息しているの?」
くちばしから足の先まで真っ黒なカラスは、一見するとどれも同じに見えてしまいますよね^^;
ですが、実は日本には約7種類のカラスが生息していると言われています!
今回はそんな日本で見ることのできる、カラスの種類と生態について見ていきましょう\(^o^)/
カラスの種類7選!性格や鳴き声にはどんな違いがある?
日本で主に見られるカラスの種類は「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」と言う名前のカラスなのですが、他にもあまり知られていないカラスが約5種類存在します。
ここからは、そんなカラスと名の付く『スズメ目カラス科』の仲間たちを見ていきましょう!
日本のカラス1 ハシブトガラス
ハシブトガラスは日本で最もよく見掛けることのあるカラスで、名前からも推測できる通り、くちばしが太いのが特徴です。
上部のくちばしがアーチ状にカーブしており、その大きなくちばしで様々なものを加えることが可能となっています。
また、くちばし以外にも頭の毛が特徴的で、羽毛が逆立ち、まるでモヒカンのようなシルエットをしています。
好奇心が強い性格で人にも簡単に寄り付いて来て、凶暴な個体だと人間に襲いかかってくることも珍しくありません。
鳴き声は聞き慣れた「カァーカァー」と言う、ごくごく一般的な鳴き声です。
- 生息地:都心部
- 性格:好奇心が強い
- 鳴き声:「カァーカァー」
- 見分け方:くちばしが太い・頭部の逆毛
日本のカラス2 ハシボソガラス
ハシブトガラスに次いで見かける機会の多いカラスが、こちらのハシボソガラスです。
周りに自然環境が一切ない場所では見掛けることが少ない種類ですが、畑や田んぼがある地域であれば、毎日でも目にするカラスとなっています。
先に紹介したハシブトガラスよりも体がひと回り小さく、ハシブトガラスに餌を横取りされたり、威嚇・攻撃されることも珍しくありません。
しかし、ハシボソガラスは学習能力が極めて高いカラスとしても有名で、車に木の実を割らせて食べたり、数字も6まで認識できる知能を持っています。
用心深い性格ですが人間に懐く個体も少数ながら存在し、餌をあげられる仲になると色々な拾い物を持ってやってくるようになります。
鳴き声は「ガーッガーッ」と鳴き、いかにも鳥と言うような鳴き声です。
- 生息地:田畑や農耕地の周辺
- 性格:慎重
- 鳴き声:「ガーッガーッ」
- 見分け方:くちばしが細い
日本のカラス3 コクマルガラス
コクマルガラスは日本で見ることのできるカラスの中で最も小さな種類で、その大きさは大きな個体でも鳩ほどの大きさしかありません。
体が白黒のツートーンカラーとなっており、カラスを見慣れた人が見てもカラスの仲間だとは思わないでしょう。
ただ、体の色は個体差があり、全身が黒の羽毛で覆われた黒色型も居るので、見た目の色だけで種類を判断することは難しいと言えます。
慎重な性格なので中々鳴き声を近くで耳にする機会は無いと思いますが、「キュウキュウ」ととっても可愛らしい声で鳴いてくれます。
生息場所も冬季に九州地方に飛来するのみですので、なかなかお目にかかれないレアなカラスです。
- 生息地:九州地方(冬季のみ)
- 性格:慎重
- 鳴き声:「キュウキュウ」
- 見分け方:体が小さい・白黒カラー(個体差有り)・生息場所
日本のカラス4 ミヤマガラス
ミヤマガラスは大抵群れをつくって飛んでおり、種類の違う別のカラスと群れを作ることもあるおおらかな性格のカラスです。
越冬のために日本に飛来し、九州・本州西部を中心に全国各地で見掛けることのある種類となっています。
特徴的なのはそのくちばしで、成鳥になるとくちばしの根本の毛が抜け落ち、灰褐色のくちばしへと姿を変えます。
鳴き声は「ガァーガァー」と優しめの声で鳴いてくれますが、ハシボソガラスとも似た鳴き声です。
- 生息地:森林や農耕地
- 性格:おおらか
- 鳴き声:「ガァーガァー」
- 見分け方:群れで飛行・くちばし根本の色(成鳥のみ)
日本のカラス5 ホシガラス
ホシガラスは私が個人的に最も好いているカラスで、写真からも分かるように茶色い地色に白いたくさんの斑点があります。
斑点模様は個体差がありますが、それぞれの個体模様に良さが有り、見ていても飽きないペットとして飼いたいほど可愛いカラスです。
ただ、ホシガラスは非常に珍しいカラスで、針葉樹の豊富な広大な土地にしか生息していません。
登山の最中に偶然見掛ける。と言うこともあるそうですが、一般的には野鳥観察に出掛けたり、飼育されているホシガラスでなければ見ることはできないでしょう。
用心深い性格で、その可愛い見た目とは裏腹に「ガーッガーッ」と言う力強い声で鳴きます。
- 生息地:針葉樹の豊富な山岳地帯
- 性格:慎重
- 鳴き声:「ガーッガーッ」
- 見分け方:茶色い地色に白い斑点模様
日本のカラス6 ワタリガラス
ワタリガラスは日本で見ることのできるカラスの中で最大級の大きさのカラスで、ハシブトガラスよりも一回りほど大きな体を持っています。
特徴的なのはその鳴き声で、「カポポッカポポッ」と独特な鳴き方を行います。
日本では北海道で冬の渡り鳥として例年観察が可能ですが、その他の地域で見ることは難しいでしょう。
比較的好奇心の高い性格で、知能も高いカラスとして位置付けられています。
なんでも、スウェーデンの大学研究チームによると人間の4歳時に相当する頭脳を持っているんだとか・・・。
- 生息地:北海道(冬季のみ)
- 性格:好奇心が強い
- 鳴き声:「カポポッカポポッ」
- 見分け方:体の大きさ・鳴き声・生息場所
日本のカラス7 カチガラス(コウライガラス・カササギ)
カチガラスは様々な別名を持っているカラスで、コウライガラスやカササギとも呼ばれることもあります。
画像では判断が付きにくいですが、白黒のカラーリングに併せ、長い尾羽が光沢のある青や碧色に輝くのが特徴の美しいカラスです。
美しい見た目とは裏腹に気性は荒く、鳩ほどの体の大きさにも関わらず、トンビなどの大きな鳥にも威嚇を仕掛けるほどの気強い鳥です。
また、鳴き声も見た目とはギャップがあり、ハスキーボイスで「カシャカシャ」と鳴く、変わった鳴き声を披露してくれます。
- 生息地:九州地方
- 性格:気性が荒い
- 鳴き声:「カシャカシャ」
- 見分け方:白黒のカラー・鳴き声・生息場所・長い尾羽・尾羽の色
カラスは種類によって性格や鳴き声が違う? まとめ
いかがだったでしょうか?日本だけでも意外とたくさんの種類数が居ましたよね^^
世界にはもっとたくさんの種類のカラスが居ますので、機会があればご紹介したいなぁと思っています。
もともと鳥や野鳥、カラスに興味がある方も、そうでない方も、次にカラスを見掛ける機会があれば、なんと言う種類のカラスか見分けて見てはいかがでしょうかヾ(⌒▽⌒)
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