「カラスは100年~120年も寿命があるって聞いたんだけど、これって本当!?」
あなたもこのようなお話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
にわかには信じられないお話ですが、割と昔からある有名な言い伝えで、両親や祖父母から聞いたと言う人も少なくないかもしれませんね。
今回はそんなカラスの寿命と、死骸を見掛けない理由についてご紹介していきたいと思います。
カラスの寿命は100年~120年もあるって本当?
早速ですが、カラスの寿命が100年~120年もあると言うのは完全に都市伝説です。
実際にカラスが生きる期間としては、
- 野生カラスで10年~20年、飼育下だと20年~30年
が一般的な寿命の長さだと言われています。
さすがに100年は大げさでしたが、思っていたよりも長い寿命で驚かれた方も多いのではないでしょうか?
実は、鳥と言う動物は長生きする種類が多く、例えばペットとして人気のあるインコは大型の種類だと50年以上生きるのが当たり前だと言われています。
平均寿命が約50年と言われるヨウムと言う種類のインコ
愛鳥家の皆さんにとっては当たり前の知識ですが、我々一般人からすれば犬や猫の倍以上も長生きするとは驚きですよねヾ(⌒▽⌒)
野生のカラスの死骸を見掛けないのは何故?
カラスの寿命がソコソコ長いのはお分かりいただけたかと思いますが、それでは何故カラスの死骸を見掛けることが無いのでしょうか?
街中にあれほどたくさん飛んでいるカラスの死体を、一度も見たことが無いと言うのは不思議でなりませんよね。
ここからは、そんなカラスの死骸を見掛けない4つの理由を見ていきましょう(^-^)
カラスの死骸を見掛けない理由1 ねぐらで死を迎える
カラスの死骸を見掛けない理由で最も多いのが、ねぐらで死を迎えるためです。
カラスと言えば、夕方に電線や木に止まっている姿を想像されるかと思いますが、あれは夜寝るためのねぐらに帰る途中の一休みの風景なんです。
特にあそこで何かしていると言う訳ではなく、単に羽を休めているだけで、人間で言う学校帰りに寄るコンビニのようなものです(笑)
それでは、カラスは何処をねぐらにしているのかと言うと、人気の無い暗い森や山の中と言うことが一般的です。
そしてカラスは、そのねぐらで最期を迎えることが最も多いと言われています。
もともと人間が立ち入らないような場所をねぐらに使っているわけですから、ひと目に付かないのも当然ですよね。
カラスの死骸を見掛けない理由2 巣で死を迎える
カラスの個体によってはねぐらではなく、巣で死を迎えることもあります。
カラスがとても頭の良い生き物と言うことは周知の通りだと思いますが、自らの死期を悟ったカラスは旅立ったはずの巣へ戻り、そこでじっと最期を迎えます。
鳥の巣は天敵や外敵に見つかりにくい場所へ作りますので、当然人の目にも触れることはありません。
ただ、同じ巣から複数のカラスが旅立ったはずですので、もしも自分が戻った際に既に別の兄弟が死んでいた場合はどうするのか疑問が残りますね・・・。
いずれにせよ、多くのカラスはねぐらで死を迎えますので、巣に戻って最期を迎えるカラスはそれほど多くないと言われています。
カラスの死骸を見掛けない理由3 回収されている
カラスは他の動物と同じ様に、車にはねられて死んでしまうことも珍しくありません。
ですが、道路にカラスが横たわっている姿を見たことがある人は、ほとんど居ないことと思います。(私も過去に1度しか経験がありません)
それもそのはず。実は、カラスに限った話ではありませんが、道路に横たわる動物の死体は国土交通省や市町村に回収されているんです。
死んでしまったカラスの死体が道路に横たわることで、交通妨害になったり、事故を誘発する可能性が高くなりますので、国はなるべく早くそれらの死骸を回収しようとします。
2005年以降に導入された道路緊急ダイヤル(#9910)も活躍しており、今では電話一本で近くの市役所のスタッフの方が死骸の片付けを迅速に行なってくれます。
こう言った人の手の力もあり、カラスの死体を見る機会は少なくなっています。
カラスの死骸を見掛けない理由4 他の動物の餌になっている
カラスに限った話ではありませんが、自然界では死んでしまった動物は他の動物の餌となり命を繋いでいきます。
まさに食物連鎖と言うやつですね。
どのような動物も死んでしまってから時間が経つと腐敗が進みますので、他の動物はなるべく早く死骸を食べきろうとします。
場合によっては、それまで仲間だったカラスに食べられてしまうと言うことも決して珍しいことではありません。
そのような理由もあって、カラスの死骸が人間の目に触れる機会は少なくなっています。
カラスの寿命の長さはどれくらい? まとめ
いかがだったでしょうか?
カラスの寿命の真相や、死骸が見付からない理由はお分かりいただけましたか?
カラスやスズメなどの鳥は身近な動物ではありますが、意外と知らないこともまだまだたくさんありますよね。
解明されていない生態も少なくありませんので、自分なりの考えで行動を推理してみるのも案外面白いですよ(^▽^)
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