小学校から中学校、高校、大学に至るまで、受験で避けては通れない面接。面接時のポイントや対策など、どんなことに気をつけて挑めばいいのか不安に思っている方も多いと思います。
そこで今回は面接についての正しい知識やマナー、合格を勝ち取る為のコツを紹介します。事前にしっかりと準備をして、希望校へ入学しましょう!
受験面接のマナー!そもそも受験や転職、就活の「面接」は何のため?
面接は基本的に受験する学校の教員が行い、1対多で実施されることが多いです。そこでは、「何故うちの学校を選んだのか?」「あなたの長所や短所は?」など様々な質問が行われます。
それらは全て、あなたがどんな人間なのかを知るために行われています。したがって、面接で重要なことは「相手に自分を知ってもらうこと」です。
面接を行う教員はほとんどの場合、あなたのことを知りません。面接で話すのが初めて、と言うことが一般的でしょう。あなたにとっては当たり前のことでも、きちんと言葉にして相手に伝える必要があります。「これくらい話さなくても分かるだろう」と言う考えは捨ててください。
「面接は相手に自分を知ってもらうこと」このことをしっかりと意識して面接に挑みましょう。
受験面接前からマナーを意識しよう!
面接が行なわれる会場は受験学校と言うことが一般的なのは周知のことでしょう。当然そこには、面接を行う教員以外の学校関係者がたくさん出入りしています。
校門で挨拶を行っている人や入り口で受付を行っている人、面接の順番を呼びに来る人など、全員学校の関係者です。
面接官の前でだけ良い格好をしても、他の場所での行いが悪ければ報告が行ってしまう可能性も考えられます。家を出た瞬間から、面接が始まっていると言う意識を持つことが大切です。
【注意すべき行動】
- 遅刻
→交通機関の乱れなどを想定して、30分前には現地に着くようにしましょう。
- 挨拶をする
→受付の際や会場移動の際など、様々な場面で学校関係者と接する機会があるはずです。その際にきちんと相手に伝わる声の大きさで挨拶を行いましょう。
- 待合スペースでの会話
→面接前の待合スペースで近くの受験生とお話するのはなるべく避けましょう。会話に夢中になって順番の呼び出しを聞き逃したり、マナーが悪いとマイナス印象を与えてしまいます。
- 携帯電話の使用
→携帯電話の持ち込みが許可されていても、不用意に触らず電源は切っておきましょう。マナーモード設定でも緊急災害速報などが起これば発音してしまいます。
- 言葉遣い
→正しい言葉を使ってやりとりしましょう。「了解です」ではなく「分かりました」など、普段から使っている言葉が面接の場では正しくないことは往々にしてあります。
最近の学生は当たり前のように歩きスマホを行っていますが、あれも完全にマナー違反です。普段から染み付いた習慣を抜くことは難しいので、面接の際に持ち込みが許可されていたとしても余計な物は持っていかない方が良いでしょう。
面接の身だしなみ 受験での服装や髪型はどうする?
先にお伝えした通り、面接では「相手に自分を知ってもらうこと」が非常に重要となってきますが、そもそも第一印象が悪ければあなたのイメージは悪くなってしまいます。上手にスタートダッシュを切って、なるべく良い印象だけを残すようにしましょう。
【確認したい身だしなみ】
~服装~
- シワが入っていないか
- ほつれが出ていないか
- シャツに汚れが残っていないか
(特にカフスや衿元) - ベルトは着けているか
- 柄の多いバッグを使っていないか
- 靴が汚れていないか
~髪型~
- 奇抜な髪型になっていないか
(男性の場合は長髪に注意) - 髪の毛は黒くなっているか
- フケが出ていないか
~顔~
- 目ヤニや食べ残しは付いていないか
- メイクが濃すぎないか
- 髭の剃り残しは無いか
- 口臭チェックを行ったか
最低限このくらいのチェックは行ってから面接へ向かいましょう。なるべく清潔感が出るような身だしなみにするのがポイントです。
1971年に提唱された「メラビアンの法則」と言う有名な理論では、人の印象は見た目で55%が決まると言われています。このことからも如何に見た目が重要なのか理解できますね。
私が実際に高校の受験面接を行っている教員に聞いた話では、その学校では最初にこちらの2つを意識して見ているそうです。
- 眉毛を剃っていないか
- 靴のかかとを踏んでいた形跡はないか
この2つは見落としがちな部分ですので、皆さんも充分に気を付けておきましょう。靴は買い換えれば済む話ですが、眉毛はそういう訳にもいきません。普段から眉毛を剃っている人は受験前は剃るのを控えた方が良いかもしれません。
受験学校や面接官で見られる部分に異なりはあるものの、身だしなみはあなたを印象づける上で非常に重要な要素となっています。面接官に印象を残したいために奇抜な髪型や服装で挑んでしまっては逆効果になってしまうので注意しましょう。
身だしなみは清潔感を重視し、質疑応答であなたの印象を残しましょう。
面接の質疑応答のコツや注意することは?
面接はある程度の緊張感を持って挑むことが大切ですが、緊張しすぎてしっかりとアピールできなければ意味がありません。
面接で緊張しない人は居ませんし、それは面接官側も分かっていることです。緊張している中でも自分の出せるベストを出して合格を勝ち取るために以下のことに注意しましょう。
【面接時の注意事項】
- 早口で話していないか
→緊張すれば人は早口になってしまいがちです。相手に内容を分かりやすく伝えるために適度なスピードで話しましょう。
- 声が小さくなっていないか
→緊張していてもなるべく大きな声でハキハキと話し、相手に声が届くようにしましょう。
- 目を反らしていないか
→目線がうつむいたりすると、印象が悪くなってしまいます。なるべく相手の目を見て話すようにしましょう。(目線の固定は逆効果ですので、適度に目線を移動させましょう)
- 顔が強張っていないか
→なるべく笑顔を意識して話しましょう。好印象を与えるとともに脳の血流量が増加します。
いずれも緊張から起こる症状となっているので、簡単に治すことは難しいです。しかし、これらを「意識して行う」ことで、質疑応答の内容以外の部分で他の受験生と差を付けることが可能です。
もしも、想定外の質問が問われてしまい良い回答が出来なかった場合でも、「面接時の注意事項」を意識して行っていれば、好印象を与えることが出来るはずです。
受験面接は絶対評価ではなく相対評価です。他の受験者も想定外の質問で同じように困ることがあるでしょう。その時にどのような態度で挑むのか、事前に心構えが出来ている人間と出来ていない人間では、同じダメな回答だったとしても印象は大きく異なります。
まとめ~面接は準備が8割~
受験は人生の中でも数少ない、人生の転機です。受験に失敗したからと言って人生の負け組になるわけではないものの、希望校へ入学したという事実は今後の自信へ繋がります。
どのような結果になろうと悔いのない受験になるよう、事前に充分な準備を行うことを勧めます。特に面接では緊張で頭が真っ白になる人も少なくありませんので、質疑応答の質問内容を事前に想定し、答える内容を身体に染み込ませておきましょう。
誰しも100%自分が満足のいく面接を行うことは難しいですが、「面接は準備が8割」とよく言われるように、充分な準備をしていれば不足の事態に陥る可能性が低くなります。その時のベストを尽くせるよう事前にしっかりと準備を行い、万全の状態で面接へ挑みましょう。
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