「何度駆除しても庭に苔が生えてくる・・・。簡単に防止する方法はないの?」
苔(コケ)はアクアリウムやテラリウムなどでも利用されることの多い、人気のある植物ですが、苔の無いキレイなお庭を求めている方にとっては邪魔者意外の何者でもありませんよね。
特に、家の顔である玄関周りに苔が繁殖していれば、出入りする度に目についてしまいブルーな気持ちになることもあることでしょう。
こちらでは、そんな目の上のコブになってしまいがちな、苔の簡単な対策方法について紹介しています。
庭の苔対策の前に!苔が生えやすい庭の特徴とは?
一口に「庭の苔」と言ってもレンガや石壁、壁の隙間、鉢周り、などなど、お家の環境によって苔が繁殖している場所は様々でしょう。
有効な苔対策を行うためには、まずはどのような環境に苔が生えやすいのか知る必要があります。苔が生えやすい場所の特徴を理解した上で、あなたのお庭に合った対策を行いましょう。
【苔が生えやすい場所の特徴】
- 適度な日当たりがある
- 空気中及び土中の湿度が高い
- 風通しが悪い
苔の種類によって生息場所や生息条件が異なりますが、上記が一般的な苔の生えやすい環境の特徴です。
ご家庭のお庭に生える苔と言えば、ゼニゴケやニワツノゴケが多いかと思います。「お家に生えているコケの種類が知りたい」と言う人はこちらも併せて参考にしてください。
苔が生えやすい環境の特徴からお分かりいただけるように、苔が生息するには「土・水・光・熱」の条件がそろう必要があります。つまり、これらの環境を適切な形に改善すれば必然的に苔防止に繋がります。
庭の苔の除去を前もって行う理由とは?
庭の苔対策を行うためには、事前に苔の除去を行っておく必要があります。既に苔は除去済みと言うことであれば問題ありませんが、まだ苔が生えている場合には先に苔の除去を行っておきましょう。
どうして先に苔の除去を行う必要があるのかと言うと、苔の対策と苔の除去は全く別の作業が必要になるからです。
実際には、後述する苔対策を正しく行えば苔は枯れます。しかし、生命力の強い苔が枯れるのはいつになるか分かりません。お庭をキレイにすることが目的であれば、苔は枯れても消滅しませんし、手っ取り早く除去を行うのが現実的でしょう。
ですので、まずは苔の除去から進めていきましょう。苔の簡単な除去方法はこちらでご紹介していますので、併せて参考にしてください。
庭の苔は水はけや日当たり、風通しで対策できる?
それでは、ここから庭の苔対策について見ていきたいと思います。とってもお手軽に今すぐ実践できることを中心に紹介していますので、皆さんのお庭でも取り入れられることが見付かると思います。
お庭をリフォームして苔が出来にくい環境を作るという方法もありますが、お金も手間も掛かってしまいます。ここでは、そのどちらも必要のない方法を紹介していきますので、是非お試しください。
庭の苔対策1 水はけを良くする
苔は湿った環境を好むため、水はけが良い環境であれば生きていくことが出来ません。お庭の足元や花壇のレンガなどに苔が生えているという場合には、水はけがきちんと行なわれているか確認しましょう。
水の流れを遮るものがないか確認し、なるべく湿度が高くならない環境を作ることが理想的です。
庭の苔対策2 日光の当たり具合を調節する
苔の成長に日光は欠かせません。しかし、ここが苔の特徴のひとつでもあるのですが、直射日光が当たる環境は好みませんし、逆に全く日が当たらない環境も好みません。言わば日陰~半日陰になる場所が、最も苔が好む環境と言えます。
ですので、苔対策を行うのであれば敢えて苔が好まない環境にすることが有効です。例えば、苔が生えやすい場所に直射日光が当たるよう周りの物の移動や雑草を駆除する。逆に直射日光が難しい場合には、完全に日光が当たらないように鉢を置く。
などなど、他にも日光の当たり具合を調整する方法はいくらでもあるでしょう。こんな少しの工夫で簡単に苔対策は可能です。
庭の苔対策3 風通しを良くする
苔をひっくり返すと根がありますが、実は苔は根から栄養を得ているわけではなく、空気中の湿気を葉から吸収することで細胞を潤しています。裏にある根は仮根(かこん)と言い、土壌から離れないためにあるだけです。
ですので、周りの環境の湿気が少ないと言うことであれば苔は生えてきません。苔が生えていた場所の付近に余計な物がないか確認してみましょう。物が原因で風通しが悪く、湿気が溜まりやすくなっている場合にはそれらを移動させましょう。
空気の通り道をしっかり確保して湿度を上げない工夫をすることで、苔が好む環境ではなくなります。
庭の苔対策 まとめ
苔対策は本当に僅かな工夫で行うことが出来てしまいます。手間やお金も必要ありませんので、苔に悩まされている方は是非ここで紹介した方法を試してみてください。
苔の種類によっては気持ち悪い見た目や質感のものも中にはありますが、見ていて癒されると言う人も少なくなく、私自身もその1人です。
お庭の理想の姿とは合わないだけで、別の場所だと苔が活きるところがあるかもしれません。苔には苔の良さがありますので可能であれば駆除して捨てるのではなく、別の場所で育てると言うことも検討してみてください。
コメント