「庭に苔(コケ)が生えて困っている・・・。これってなんとかならないの?」
せっかくお家にお庭があるにも関わらず、苔が沢山繁殖していれば綺麗なお庭も台無しですよね。中にはその美しさを楽しめる苔もありますが、理想とするガーデニングには似合わなかったり、そもそも苔自体が嫌いという人も少なくないでしょう。
今回は、そんなお庭の苔を簡単に駆除する方法と、苔が繁殖しにくいお庭にするための環境作りについて紹介していきます。
庭の苔の除去方法の前に、苔が生えやすい環境とは?
苔は何も庭だけに生えるわけではありません。環境さえ整っていれば、コンクリート壁やレンガ、ベランダなどにも発生することがあります。苔の除去方法を見る前に、苔が生えやすい環境を知っておきましょう。そういった環境を作らないように意識することで、今後の苔対策にも繋がります。
【苔が生えやすい場所の特徴】
- 適度な日当たりがある
- 空気中及び土中の湿度が高い
- 風通しが悪い
皆さんのご自宅に繁殖している苔も、この条件が満たされていることが原因で元気に育っている可能性が高いです。しかし、これらは鉢の位置を変更して日当たりを調節したり、風の通り道を作ってあげる物の配置にすることで簡単に改善は可能です。皆さんも一度お庭の環境確認を行ってみはいかがでしょうか?
前置きが少し長くなってしまいましたが、ここから苔の除去方法を見ていきましょう。
庭の苔には酢を吹き掛けると枯れる!?
お庭のレンガや外壁などに出来た薄い苔を取るには意外にも酢が有効です。一般家庭であれば常備しているであろう「お酢」を使えば簡単に苔の除去ができてしまいます。高価な除草剤などを買う前に、まずは酢を使って苔の除去を行ってみましょう。
モコモコとした苔を除去したいのであれば、酢を使うよりも後述する別の除去方法を試した方が効果的です。酢を使って苔を除去するのは、こういった薄い苔の場面に向いています↓
用意するものは酢とお水(可能であればお湯)、霧吹きのみです。酢と水を1:3の割合で混ぜて酢水を作り、あとはそれを霧吹きに入れて苔に吹き掛けるだけ。とっても簡単ですよね。
酢水を吹きかけた後は擦らなくとも勝手に苔は死滅していきますので、しばらく様子を見てみましょう。数分で効果は現れることはありませんが、数時間~数日経てば効果が判るはずです。
苔に厚みがある場合には、1度の酢水の吹きかけでは取り切れない可能性が高いです。酢水の噴射前に軽く落とせる苔だけでも落としておくか、数日あけて何度か酢水の噴射を行いましょう。水の代わりに60度くらいのお湯で酢を割れば、更に効果は高まるでしょう。(火傷にご注意ください)
酢は食べ物ですので人体にも影響ありませんし、強い殺菌効果もあります。苔と一緒にカビを落とすこともできるので一石二鳥です。また、市販の除草剤や苔落とし剤には人体に影響のある成分が入っていることも少なくないため、小さなお子さんやペットを買われているご家庭にもオススメの駆除方法です。
庭の苔には熱湯も効果的?
酢を使った駆除方法であればしばらく時間が掛かってしまいますが、熱湯を使えばすぐに苔を取り除くことが可能です。用意するものは沸騰するまで温めた熱湯のみで、その熱湯を直接苔にかけていきます。
この時、外壁やレンガなどの高い場所にかける際には、足元を火傷しないよう充分にご注意ください。また、余計なものに熱湯がかかってしまわないように、不要なものは退避させてから作業に取り掛かりましょう。
お湯をかけることでほとんどの苔は流れていきますが、中にはこびりついて残っている苔あるかもしれません。そういった場合には、要らない歯ブラシなどを使って擦ると簡単に取れるはずです。
庭の苔 わかめのような苔やモコモコした苔はどうする?
苔にも色々と種類があり、中にはわかめのような見た目の苔(イシクラゲ)や、モコモコとした芝生のような苔(スナゴケやスギゴケなど)も少なくありません。そういった苔は先に紹介した方法で駆除しても、別途取り除く作業を行う必要があるためあまり意味がありません。
わかめのような苔やモコモコとした芝生のような苔を駆除する場合には、酢水や熱湯は使わずにスコップを使って除去しましょう。苔の根は深く地面に伸びていることはありませんので、スコップを使えば簡単に取り除くことが可能です。
ちなみに、わかめのような姿のイシクラゲと言う苔は、濡れた状態で踏むと非常に滑りやすくなっており危険です。しっかりと乾燥していることを確認した後で駆除作業に取り掛かりましょう。濡れたイシクラゲ↓
苔を取り除いた後は、酢水または熱湯を取り除いた箇所にかけておきましょう。きちんと取り除いたつもりでも苔が残っている可能性があるため、時間が経てばまた生えてくるかもしれません。念の為、酢水か熱湯で残った苔も枯らしておきましょう。
庭の苔対策!苔を防止するために気を付けることは?
ここまでの作業でしっかりと苔を取り除くことが出来たと思います。しかし、そのときは苔がいなくなったとしても、今後また苔が発生する可能性は充分に考えられます。1度苔が育った環境ですので、そこを改善しないことには一定期間ごとに苔掃除が待っているでしょう。
苔の除去を行った段階で、苔対策も併せて知っておくと今後の掃除が必要なくなります。苔が好まない環境を取り入れ、お庭を綺麗な状態で保つといいでしょう。こちらでは、お金をかけずにできる苔の対策方法をご紹介しています。よければ参考にしてください。
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