「春の4月や5月、6月は菜園やガーデニングを楽しむには良い季節だけど、大量発生したアブラムシをなんとかしたい!」
アブラムシは家庭菜園や園芸、ガーデニングをしている多くの方にとって、大事な植物を弱らせる憎き存在ですよね。また、アブラムシは植物の栄養を吸い取るだけでなく、すす病や縮葉病などの病気を運んでくる害虫でもあります。
今回は、そんな大量発生したアブラムシの簡単な駆除方法を5つご紹介していこうと思います。後でやろうでは手遅れになってしまいますので、是非思い立った時に対処を行いましょう。
アブラムシの駆除 無農薬で簡単に野菜を守る5つの対処法とは?
口に入れる野菜や果樹を育てている場合には、なるべく農薬は使いたくないですよね。そこで、今回は「無農薬」でアブラムシを駆除する方法のみをご紹介しています。
いずれの方法も専門知識等は必要ありませんので、簡単に導入することができるでしょう。アブラムシの発生範囲にあった対処法を行っていただくと、より効果的に駆除が行えます。
アブラムシを駆除する簡単な方法1 牛乳を散布する
広範囲にアブラムシが発生している場合、こちらの方法が最も手っ取り早くアブラムシを駆除できる方法だと思います。駆除方法は下記の通りですが、牛乳が無い場合には砂糖や片栗粉を水で溶かしたものでも同様の効果があります。(霧吹きの種類によっては詰まりますので注意が必要です)
【牛乳を使った駆除方法】
- 牛乳を原液のまま霧吹きボトルへ入れる
- アブラムシが発生している箇所へ吹き掛ける
- 吹きかけた牛乳が乾燥する(アブラムシが死ぬ)までしばらく待つ
- 水をかけて洗い流す
牛乳をかけてしばらく時間を置くことで、牛乳が乾燥し粘膜が固まってアブラムシが窒息死します。牛乳を掛けた箇所は充分に水で洗い流してください。洗い流しが不十分な場合、牛乳の腐ったような匂いや、カビが発生する可能性があります。
アブラムシを駆除する簡単な方法2 テープで取り除く
アブラムシの発生範囲が狭い場合には、直接テープで取り除くのも有効な手段です。テープの接着面に直接アブラムシ貼り付けることで、物理的に駆除を行います。この時、割り箸などの細い棒の先へテープを裏返しに巻き付けると、手の届きにくい場所でも作業しやすいです。
ちなみに、テープの接着面が強力すぎるものだと、植物の茎や葉を痛めてしまう危険性があります。粘着力が弱めの紙素材のテープがオススメです。
アブラムシを駆除する簡単な方法3 天敵のそばに置く
アブラムシの天敵はてんとう虫です。アブラムシが植物を食べるように、てんとう虫はアブラムシを食べてくれます。多くのてんとう虫は基本的にアブラムシしか食べませんので、勝手にてんとう虫の方から寄ってくることもありますが、庭先などでてんとう虫を見掛けた際には、捕まえてアブラムシが発生している植物へ近づけてあげるといいでしょう。
また、てんとう虫の幼虫もアブラムシを食べてくれます。幼虫で日に20匹、成虫で日に100匹のアブラムシを食べてくれる大食漢のため、数匹てんとう虫が居れば広範囲のアブラムシ駆除が行えます。可能であればてんとう虫が逃げてしまわないよう、簡易なビニールハウスのような場所に植物を入れると良いでしょう。
ちなみに、てんとう虫の種類の中にニジュウヤホシテントウと言う名前の、短毛の生えたてんとう虫が居るのですが、そのてんとう虫はナス科の植物の葉を食べてしまいます。てんとう虫を導入する際には気を付けましょう。写真はこちらで紹介しています。
アブラムシを駆除する簡単な方法4 アリを駆除する
アブラムシも生き物ですので排泄物を出します。あまり知られていませんが、その排泄物からは甘い香りが放たれ、その匂いに誘われてアリが寄ってきます。アリは排泄物をもらう代わりにアブラムシの用心棒を行い、アブラムシを天敵から守る役割を担っています。
そのアリを駆除することで、アブラムシが天敵に食べられる可能性が上がるため、アリを見掛けた際には駆除しておきましょう。
アブラムシを駆除する簡単な方法5 油性鹸水を散布する
水と食用油、洗剤を合わせた物を霧吹きで吹きかけることで、アブラムシは死んでしまいます。駆除方法は下記の通りですが、洗剤を使用しているため散布後に水で洗い流すことを忘れないよう注意してください。
【油性鹸水を使った駆除方法】
- 水100ml、食用油1ml、洗剤1mlを合わせた物を霧吹きボトルへ入れる
- アブラムシが発生しているところへ吹き掛ける
- アブラムシが死ぬまでしばらく待つ
- 水を掛けて洗い流す
アブラムシの駆除方法 まとめ
アブラムシを駆除する方法を5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?アブラムシは虫が付きにくいと言われるハーブにもつくことがあるため、本当に厄介な虫ですよね。
個人的には、発生範囲が狭い場合には紙テープを使って駆除、発生範囲が広い場合には牛乳スプレーで駆除。と言う使い分けをオススメしていますが、お好みの方法をお選びいただければと思います。
また、アブラムシの駆除方法に重曹を使った方法もありますが、分量通りに割る手間もありますし、育てている植物に悪影響が出る可能性も考えられます。そう言った意味でも、やはり牛乳スプレーが最もお手軽で簡単だと言えるでしょう。
この他にも食用のお酢や木酢液、アルミホイルを使った方法もありますが、これは駆除方法というより予防や防止策になります。無駄な方法では無いものの、既にアブラムシが発生している場合には効果が現れるのに時間がかかるため、こちらで紹介している方法を優先して行ったほうが良いでしょう。
ちなみに、アブラムシの駆除が終わった段階、またはアブラムシが発生していない段階でアブラムシの対策、防止を行うと今後のアブラムシの発生に大きな差が出ます。よければこちらで紹介していますので、併せて参考にしてください。
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