カマキリの種類と見分け方一覧!名前特定のために見るべき場所は?

子供から大人まで人気のあるカマキリ。大きな目と鎌が格好良く、飼育した経験がある方も少なくないのではないでしょうか。私の自宅の庭先にも野生のカマキリがたくさん生息しているのですが、茶色や緑で色が違ったり大きさの異なるカマキリが複数存在しています。

 

今回は、そんな意外と身近に居る日本のカマキリの種類と、見分け方について写真や動画付きでご紹介していこうと思います。

 

孵化する前の卵でカマキリの種類を特定することも可能です。良ければ併せて参考にしてみてください。

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カマキリの種類の見分け方!名前を特定するにはドコを見る?

カマキリの種類は、基本的に外観で簡単に特定することが可能です。「このカマキリの名前(種類)はなんだろう?」と疑問に思った際には、まずはこちらを確認してみてください。

  • 身体の大きさ
  • 鎌(カマ)
  • 身体の裏側

基本的にこの3つで、ある程度の種類を特定することが可能です。中には細かな身体的特徴を見なければならない場合もありますが、まずはこの3つを優先的に見る。と言うことを覚えておきましょう。

 

見るポイントとそれぞれのカマキリの特徴さえ頭に入っていれば、無理に捕まえなくても種類を見分けることができるようになります。

 

また、不要かもしれませんが後の見分け方の説明で「後翅(こうし)」と言う言葉が出てきます。中には、後翅と言う言葉が昆虫のどの部分を指すのか知らない人も居るかと思いますので、そういった方はこちらを参考にしてください。

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カマキリの種類と見分け方一覧!

恐らくほとんどの方が、カマキリと言えば鮮やかな緑色のカマキリを想像するのではないでしょうか。この「カマキリの身体の色」について、先に誤認のないようお伝えしておきたいことがあります。

 

それは、同じ種類のカマキリでも緑色の個体と茶色の個体が存在するということです。例えば、日本に多く生息しているオオカマキリは緑の個体と茶色の個体の割合がほぼ半々となっています。

 

ですので、「こいつは緑のカラーで大きいからオオカマキリだな」などという判断は基本的に出来ないということになります。詳しくはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。

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それでは、日本に生息するカマキリの種類と見分け方を見ていきましょう!

カマキリの種類と見分け方1 オオカマキリ

日本に生息するカマキリの最大種がオオカマキリです。名前の通り、他の種類のカマキリと比較しても大きめのサイズとなっています。先程お伝えした通り、緑色と茶色の個体が5:5の割合で現れます。

 

大きさはオスが68~90mm、メスが75~95mmで、他のカマキリと区別するにはその大きさと後翅を見るのが有効です。オオカマキリの後翅は全体に黒い部分が広がっていますのですぐに分かると思います。

 

ですが、この後翅を確認する方法は簡単に見分ける方法ではあるものの、成虫でなければ黒くならないことがあるため使えません。それでは、成虫になっていないオオカマキリの場合にはどこを見るのが有効かと言うと、2本の鎌の付け根です。

 

ちょうど2本の鎌の間(前基節基部間)、人間で言う胸に当たる部分を見てください。カマキリには人間のように2本の鎌の間にスペースはありませんが、そこの色が黄色であればオオカマキリです。

【オオカマキリの特徴】

  • 体長が他の種に比べ大きい
  • 成虫は後翅が全体的に黒い
  • 鎌の付け根が黄色い

カマキリの種類と見分け方2 チョウセンカマキリ

チョウセンカマキリは名前からも分かるように、日本以外にも朝鮮半島や中国に生息しているカマキリです。一般的に皆さんが日本でよく目にするカマキリは、先に紹介したオオカマキリかチョウセンカマキリであることが多いです。

 

オオカマキリと間違われることが多いチョウセンカマキリはオオカマキリよりも若干小さく、オスが65~80mm、メスが70~90mmとなっています。大きさに違いはあるものの、サイズだけでオオカマキリと区別するのは難しいでしょう。

 

チョウセンカマキリの特徴として、後翅が全体的に黒くなく透明となっています。また、鎌の付け根もオレンジ色ですので、大きさと鎌の付け根の色を見ればチョウセンカマキリだと区別できるでしょう。

【チョウセンカマキリの特徴】

  • 体長が他の種に比べ大きい
  • 後翅が全体的に透明
  • 鎌の付け根がオレンジ色

カマキリの種類と見分け方3 ハラビロカマキリ

個人的に最も好きな種類のカマキリが、このハラビロカマキリです。これまでに紹介したカマキリと比べてサイズが小さく、非常に可愛げのあるフォルムのカマキリです。

 

ハラビロカマキリはほとんどの個体が緑色となっているので、茶色のハラビロカマキリを見つけた際には四葉のクローバーを見つけた時のちょっと得した気持ちになります。

 

大きさはオスが45~65mm、メスが52~71mmでオオカマキリやチョウセンカマキリと比べる小さいです。特徴は名前の通りお腹の部分が横広になっていますので、他の種と見分けることは容易でしょう。

 

お腹以外にもいくつか特徴があり、最も分かり易いのは鎌の内側の付け根部分です。個体によって黄色い突起の数は異なりますが、片方の手に2~3個の突起が付いているのが一般的です。

また後翅に小さな白い斑が、左右ひとつずつあるのも特徴です。羽の付け根近辺にあるので大きく羽を広げないと確認することが出来ません。飛び立つ際に目を凝らして見てみましょう。

【ハラビロカマキリの特徴】

  • お腹が横に広がっている
  • 鎌の内側付け根に黄色い突起がある
  • 後翅に小さな白い斑がある

カマキリの種類と見分け方3 ムネアカハラビロカマキリ

こちらも名前の中に「ハラビロカマキリ」と入っていますが、厳密には先程紹介したハラビロカマキリとは異なった種類となります。と言うのも、実はこのムネアカハラビロカマキリはもともと日本に生息していたカマキリではありません。

 

どのような経緯で日本に外来種のムネアカハラビロカマキリが来てしまったのかは分かりませんが、初めて岡山県で発見された際には全国ニュースで取り上げられたこともありました。

 

大きさはオスが52mm~71mm、メスが45mm~65mmとなっており、日本のハラビロカマキリと同じように鎌の付け根に黄色い突起があり、お腹が横広になっています。

 

同じ名前がつけられるだけあって非常に見分けが付きにくいですが、ムネアカハラビロカマキリ特有の特徴があるので、それを覚えておけばすぐに見分けることが可能です。

 

ムネアカハラビロカマキリ特有の特徴として、淡緑色の胴体に黒色の線のような模様が入っています。これは日本にもともと生息するハラビロカマキリにはない特徴です。

ちなみに、同じハラビロカマキリでも、こちらのムネアカハラビロカマキリは外来種のため、日本に古来から生息するカマキリやその他の生態系に影響が出るかもしれないとして一部で嫌っている人もいるそうです。

【ムネアカハラビロカマキリの特徴】

  • お腹が横に広がっている
  • 鎌の内側付け根に黄色い突起がある
  • 後翅に小さな白い斑がある
  • 淡緑色の胴体に黒色の線のような模様がある

カマキリの種類と見分け方4 コカマキリ

コカマキリは名前の通り小型の小さなカマキリで、オスは最大でも55mm程度、メスは最大でも60mm程度となっています。多くの個体が茶色となっており、緑色の個体に出会うのは稀です。

 

こちらのコカマキリは他の種類のカマキリの子供と混同されがちです。こちらもしっかりと特徴を押さえて見分け方を身に着けましょう。

 

コカマキリは鎌の部分に目玉模様がありますが、身体が小さな昆虫ですので目の悪い人は確認が難しいかもしれません。また、7~8月以降であれば他の種類のカマキリの子供も大きくなっています。その時期にこのサイズのカマキリを見掛けた場合にはコカマキリである可能性が高いと考えられます。

 

もしも、コカマキリの鎌の模様を確認したい場合には、怪我をさせてしまわないようにそっと触れるよう注意してください。小さな昆虫ですので人間の力だと、すぐに怪我をさせてしまいます。

【コカマキリの特徴】

  • 体長が他の種に比べ小さい
  • 鎌に目玉模様がある

カマキリの種類と見分け方5 ウスバカマキリ

世界的に分布しているウスバカマキリは日本で見かけることが少く、南西諸島に集中して生息していると言う話もあります。実際のところは発見されていないだけ。という可能性もありますが、県によっては絶滅危惧種に指定されているところもあります。

 

虫の詩人、ファーブルが100年以上も前に著わした自然科学書の古典本「ファーブル昆虫記」にも登場するウスバカマキリの大きさは45mm~65mmで、多くが緑色の個体です。

 

見た目の特徴として鎌の部分に黒色の斑模様があり、見ればすぐにウスバカマキリと分かる特徴となっています。また、この模様は個体によって白色の点が付いているものがあり、2本の鎌を合わせることで虫の顔のようにも見えます。

【ウスバカマキリの特徴】

  • 鎌に黒色の斑模様がある
    (個体によっては白色の点がある)

ここに、滅多に見ることできないウスバカマキリの動画を載せておきますので、鎌の斑模様を確認してみてください。この個体はちょうど虫の顔のような模様に見えますね。

カマキリの種類と見分け方6 ヒナカマキリ

ヒナカマキリはコカマキリよりも更に小さく、18mm~21mm程度の大きさしかありません。その小ささから見付けることも難しく、出現期間も8月~10月と短くなっています。

 

コカマキリの特徴として、他のカマキリで見られる緑色の個体は存在しないというものがあります。その理由は諸説ありますが、地面に生息しているので目立たない茶色の体色になっているのだとか。

 

【ヒナカマキリの特徴】

  • 体長が他の種に比べ非常に小さい
  • 茶色の個体しか存在しない
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カマキリの種類と見分け方まとめ

いかがだったでしょうか。ここでは、日本で見られる代表的なカマキリ6種類の見分け方を紹介させていただきました。現在日本には15種類のカマキリが存在していると言われていますので、ここで紹介しきれなかったカマキリに出会うことがあるかもしれません。

 

そう言った場合には自身でカマキリの種類を調べるのも面白いでしょう。それを調べているうちに別の新しい発見があったりもするので、見分けられないカマキリに出会った際には自分で調べてみるのも良いと思います。

 

また、日本には15種類しかいませんが世界全体には約2,400種類ものカマキリが生息しています。中には「これ作り物じゃないの?」と目を疑うような派手なカラーや容姿をした種類も少なくありません。見ているだけで面白いので、よければ併せて参考にしてください。

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そして、中にはもっと近くでカマキリを観察したいと言う方も居ることでしょう。そう言った方はカマキリを自宅で飼育するのも視野に入れても良いと思います。

 

カマキリの飼育は大きなケースも必要ありませんし、それほど難しいものでもありません。餌に関しても、生肉やヨーグルトなどの人間の食べ物を食べてくれるので手間も少なく済むでしょう。カマキリが食べる餌についてはこちらで紹介しているので、こちらも併せて参考にしてみてください。

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