ミミズの生態 泣き声や役割は?道路で干からびているのはなぜ?

細長い紐のような体のミミズ。見た目は気持ちの良いものではありませんが、その生態や役割には非常に興味深いものがあります。

 

「生態系や地球に無くてはならない存在」とさえ言われているミミズは、一体どんな生活を送っているのでしょうか?

 

こちらではそんなミミズの生態や役割、鳴き声などを紹介するとともに、どうして道路でミミズが死んでいるのか。と言う内容も併せて紹介していこうと思います。

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ミミズの生態 鳴き声はある?

夏の夜になると聴こえる、「ジージー」と言う声はミミズの鳴き声だと聞いたことがありませんか?

 

とても大きな音なので、にわかにはミミズの鳴き声だと信じれなかった人も「音源を辿ってみれば確かに土の中から聴こえる」と言うことで、ミミズの鳴き声だと思っている人が多いようです。

 

しかし、実はその鳴き声の正体はミミズではなくケラという全く別の生き物のものです。「ケラなんて生き物聞いたことが無い!」と言う人が居るかもしれませんが、日本では有名な生き物で、きっとあなたも聞いたことがあるはずです。

 

ミミズの鳴き声やケラについては、こちらで動画と共に詳しく紹介しています。併せて参考にしてください。

ミミズの鳴き声はケラだった?夏に聴こえるジーと言う音の正体とは?
夏の夜に聞こえてくる「ジージー」と言う鳴き声。音の発生源を辿っていくと土の中?「これってもしかして蚯蚓(ミミズ)の鳴き声?」 土の中から姿を見せず鳴いている声に、そう思ってしまうのも無理はありません。実際に多くの方がミミズの鳴き声だと...
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ミミズの役割と生態とは?

ミミズはその気持の悪い見た目とは裏腹に、地球や自然にとても貢献している生き物です。その中でも特に土と深い関係があり、私達の生活を土の中から支えてくれています。

 

 

ここからは、そんなミミズの役割や生態について見ていきたいと思います。

ミミズの役割と生態1 生息地はどこ?

花壇や畑の土を掘っているときに、ミミズが出てきて驚いたことはないでしょうか?土の中にはとてもたくさんのミミズが居ることが一般的で、雑木林などのミミズの好む生息地では1メートル四方の土の下には数万匹のミミズが暮らしているとも言われます。

 

土は掘れば掘るほど固くなり、次第に掘りづらくなっていきますが、ミミズは地上から約1メートルほどの深さで生活している個体が多くなっています。季節や種類によって深さや住む場所は変化しますが、中には川や沼、海岸や田んぼに住んでいるミミズの種類も存在します。

ミミズの役割と生態2 乾燥に弱い?

道路で黒く干からびて死んでいるミミズを見掛けたことはありませんか?ミミズは土の中で生活していることからも分かるように、非常に乾燥に弱くなっています。

 

ミミズの体は犬や猫などのように毛で覆われておらず、うすい皮膚があるだけです。体の表面はヌルヌルとした粘液で覆われており、土の接着やある程度の乾燥から守られていますが、日差しには敵いません。

ミミズの役割と生態3 どうやって進んでいる?

ミミズには骨がなく、体全体を自由に動かすことが出来ます。皮膚の下には筋肉があり、体の太さや長さを変えて伸縮を繰り返すことで進むことが可能となっています。

 

土に潜る際には、まず頭を柔らかい土の中に突き刺します。その後、突き刺した頭を膨らませ、通り道を広げます。この時、体の粘液が土に付着することで土が固められ、頭から下も問題なく通れるように通り道が固められます。この作業を繰り返すことで、土の中を掘り進めて行くという訳です。

 

ちなみに、ミミズはゆっくりと動いているイメージがありますが、危険を察知した際には筋肉を目一杯使って体をくねらせます。個体によっては飛び跳ねることもあるほど暴れ、外敵を寄せ付けまいと動き回ります。

ミミズの役割と生態4 エサには土を食べる?

ミミズは種類によって食べるものが異なりますが、多くのミミズが土を食べます。土の他にも枯れ葉や枯れ枝、地面に落ちている紙や生ゴミなども食べますが、実際には土自体を食べたい訳ではなく、土の中に含まれる有機物(生き物の死骸や糞など)を栄養としています。

 

しかし、ミミズの体には歯がありません。土を飲み込む際には問題ありませんが、どうやって枯れ枝や枯れ葉などを食べるのかと言うと、上手に唇で引っ張ってちぎったり、唾液で柔らかくしてから食べています。

 

ちなみに、ミミズは1日に自分の体重の約1.5倍もの量を食べる大食漢です。しかし、食べたものの多くは栄養に繋がらず、食べた量とほぼ同じ量の土が糞として排出されます。

ミミズの役割と生態5 糞として出た土には栄養が満点?

ミミズが排出した糞は、植物や野菜などの栽培に非常に重宝します。口から取り込まれた土は体内で砕かれ、排出される頃には小さな粒の土とっています。

 

また、通常の土と比較して窒素分が5倍、リンが7倍、カリウムが11倍と、作物の成長を促す3大養分がたくさん含まれた土となっており、植物や野菜の栽培に最適な栄養のあるふっくらとした土に生まれ変わっているのです。

 

「ミミズのいる畑では美味しい野菜が採れる」と昔の人はよく言いますが、科学的根拠もしっかりとあるお話だったんですね。

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ミミズの生態 道路で干からびたミミズは何故地上に出た?

ミミズの生態や役割については、ある程度ご理解いただけたことと思います。それでは、何故乾燥を好まないミミズが道路で干からびて死んでいる現象が起こるのでしょうか?

 

それは、ミミズの呼吸に原因があります。実は、ミミズには体に呼吸をするための呼吸器がありません。ですので、体全体で皮膚呼吸を行って生活しているのですが、たくさん雨が振った日などは水が多すぎて息苦しくなってしまいます。(中には水中でも生活が可能な種類も存在します)

 

息苦しくなり土を出たミミズはしばらく地上でウロウロしていますが、実はこの時ミミズは目が見えていません。と言うのも、光を感じることはできるのですが、ミミズには目の器官が無いのです。つまり、土の中でも地上でも目は見えていないということです。

 

ここまでくればもうお分かりですよね。息をするために地上に出たミミズは、誤って土の無いところに行ってしまいます。やがて雨が止みますが、土のある場所が分からないミミズにはどうしようもありません。日が出て地上の水分が減ってしまった時、ミミズは途端に死んでしまいます。

 

なんだかとっても悲しい最後ですよね。ミミズに触れるという方は、雨の日に迷子になっているミミズを見掛けた際にはそっと土のあるところへ返してあげると良いでしょう。

 

こちらでは、ミミズと昆虫の違いについて紹介しています。よければ併せて参考にしてください。

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