「ムカデはつがいで行動するって聞いたことがあるけど本当?さっき家の中で一匹退治したけど、もう一匹居るってこと?」
ムカデの言い伝えのような、こういったお話を聞いたことがある方も少なくないと思います。この他にも『ムカデは一匹出たら十匹は居る』『ムカデを殺したら別のムカデが仕返しにやって来る』などなど、色々と都市伝説のようなお話がありますよね。
しかし、これらのお話に何かの根拠があるのでしょうか?今回は、そんな昔から伝わるムカデのお話について見ていきたいと思います。
ムカデがつがいで行動するは嘘?本当?
先に結論からお伝えすると、『ムカデがつがいで行動する』と言うお話は時期的な問題もあるものの、ある程度は事実だと言えます。
ムカデは冬を越し、温かい春(5月~6月)になると繁殖期、産卵期に入ります。その際、暗いジメジメと湿った場所にムカデが集まることが一般的なのですが、オスのムカデがメスのムカデに色々な角度から自身をアピールします。
時にはオスのムカデがメスのムカデの後ろを付いて歩くことも少なくないため、きっとこの行動を見た人が『ムカデはつがいで行動する』と思ったのだと考えられます。
ちなみに、ムカデは繁殖期であっても直接的な交尾は行なわず、オスが精子の入ったカプセル(精筴)を置き、それをメスが尾部の生殖器で回収すると言う行動をとります。この際、近くにオスメスのムカデが居合わせることが多いですが、あくまで共に過ごすのはこの一瞬です。
このお話からも分かるように、『ムカデがつがいで行動する』と言う説は、春の繁殖期であれば考えられる事実ではあるものの、それ以外の季節であれば起こる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
この説を嘘や迷信だと言っている人も居るかもしれませんが、ムカデを見る時期によってそれらは嘘にも本当にもなり得る可能性はあります。
ムカデが一匹いたら十匹はいるって嘘?本当?
こちらも先に結論からお伝えすると、『ムカデが一匹いたら十匹はいる』と言うお話は、事実の可能性が高いと言えます。
ムカデが出るということは近くにムカデが好む環境があると言うことに他なりません。それは屋根裏や床下かもしれませんし、庭の落ち葉の下かもしれません。いずれの場所であっても、ムカデが生きていける環境と言うことであれば、一匹見つかれば十匹程度であれば充分に居る可能性は高いです。
全ての幼虫が成虫になる訳ではないものの、ムカデが一度の産卵で数十個の卵を産むことを考えれば、当然と言えば当然のお話です。
ですので、室内にムカデが出て今後もムカデが出ないか心配している。と言う方は、充分に家の中に入らせない対策を行うと良いでしょう。ムカデ対策に効果的な方法はこちらで紹介しているので、参考にしてください。
ムカデが仕返しにやって来るのは嘘?本当?
こちらも先に結論からお伝えすると、『ムカデを殺すと別のムカデが仕返しに来る』と言うお話は、嘘や迷信の可能性が極めて高いと言えます。
そもそも、ムカデには仲間意識というものがなく、習性や生態面から見ても根拠の可能性となるお話は一切聞いたことがありません。1度ムカデが出た家には再度ムカデが出やすく、それをムカデが仕返しにやって来たと勘違いし、言い伝えられていると考えられます。
ですので、ムカデを殺したからと言って新たに別のムカデが復讐しにやってくる訳ではありませんので、再度同じムカデに侵入されないためにもきちんと殺しておくと良いでしょう。
ムカデの効果的な殺し方については、こちらで詳しく紹介しています。併せて参考にしてください。
ムカデの迷信 まとめ
いかがだったでしょうか?ムカデの迷信のような言い伝えの中には、根拠があるもの、ないものが混在していることがご理解いただけたかと思います。
私の家の周りにも自然が多く、ムカデ対策を行う前は頻繁にムカデの姿を見ていましたので、「またムカデが出た!これってまさか言い伝えのアレ?」と思ったこともありました。
今はムカデにも慣れ、小さな個体であれば触ったり飼育できるほどになった上での今回の結論ですが、以前の私のようにムカデに怯えている人も少なくないと思います。
そういった方はきちんとムカデ対策を行い、ムカデに噛まれた際の症状や対処法を覚えておくと良いでしょう。詳しくはこちらで紹介していますので、良ければ併せて参考にしてください。
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