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カブトムシが蛹になる時期はいつ?育て方や羽化・蛹化失敗の原因は?

「カブトムシの幼虫がさなぎになる時期っていつ?育て方や注意点って?」

 

カブトムシの幼虫を飼育されている方であれば、是非とも事前に知っておきたいのがさなぎになる時期や、育て方。知らず知らずのうちにやってはイケナイことをやってしまうことも考えられますので、この機会にカブトムシのさなぎの正しい育て方を覚えておきましょう!

カブトムシが蛹になる時期はいつ?

カブトムシは8月~9月に卵から孵化し、翌年の春~初夏の5月~6月にさなぎへと姿を変えます。

 

種類や環境によっては7月まで幼虫で居ることも珍しくありませんが、日本の一般的なカブトムシであれば5月~6月にさなぎになると覚えておいて問題ありません。また、幼虫がさなぎになることを蛹化(ようか)と言います。

さなぎから成虫になるまでの期間はおよそ一ヶ月ほどで、早い個体であれば6月の中旬ころから成虫として活動することも珍しくありません。

 

ちなみに、カブトムシの成虫に羽化したからと言ってすぐに土の上に出てくる訳ではなく、羽化後も一週間ほどは土の中で生活しています。その理由は、羽化直後は体がまだまだ柔らかいためです。

 

Point

  • 幼虫からさなぎになる時期は5月~6月
  • 幼虫からさなぎになることを蛹化(ようか)と言う
  • さなぎから孵化して一週間ほどは土の中で過ごす

カブトムシのさなぎの育て方は?

カブトムシのさなぎの育て方はそれほど難しいものではありません。と言うか、何もしなければ勝手に羽化してくれます。逆に人が余計なことをするせいで羽化に失敗してしまうと言うことが非常に多いです。

 

恐らく最も多い失敗例としては、さなぎの蛹室(ようしつ)を壊してしまうと言うことでしょう。蛹室とはさなぎが成熟するまで過ごすための部屋のことで、3令幼虫が体から分泌した液体を使って作ります。

 

こちらの写真はヘラクレスオオカブトの蛹室ですが、綺麗に土のお部屋が作られていますよね。(本来はこの写真のように蛹室が土の上に出てくることはありません)

このように、真っ暗な土の中でキレイな楕円形の蛹室を作って、そこでさなぎへ蛹化します。

 

しかし、ペットとして飼育しているカブトムシがさなぎになったことは土の中のことなので、飼い主としては分からないんですよね。

 

「糞掃除のマット交換で初めて気付いた!」と言うパターンも少なくなく、その際にカブトムシのシンボルである角を折ってしまうことも結構あったりします。ですので、幼虫がさなぎになる5月以降はマット交換や糞掃除は極力控えたほうが良いでしょう。

 

ただ、5月以降もマットへの水分補給(霧吹き)はしっかりと行ってあげてくださいね。土の水分が少ないと幼虫の分泌液を使ったとしてもキレイな蛹室は作れませんので・・・。固さの目安は土を強く握って球ができるくらいです。

あとは飼育ケースの置き場所ですが、直射日光や雨の当たらない温度が20℃~25℃の環境下であればどこでも問題ありません。室内でも室外でも大丈夫ですが、エアコンを点けたり消したりするリビングのような温度差のあるお部屋は避けましょう。

 

Point

  • 飼育ケースの置き場所は直射日光や雨の当たらない日陰
  • 温度差の変化が激しい場所には飼育ケースを置かない
  • 飼育ケース内の温度(土の温度)は20度~25度
  • 5月以降は飼育マット(土)の交換をしない
  • 土を強く握って球ができるくらいの水分補給をする

念の為、蛹室を壊したときの対処法も覚えておくと良いでしょう。家にあるペットボトルやトイレットペーパーの芯でも簡単に対処できますよ!

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カブトムシのさなぎが土の上に出た時の対処法と、蛹室を壊したときの対処法は基本的に同じです。

カブトムシが蛹化に失敗する原因は?

先程紹介したポイントを押さえて飼育していれば蛹化に失敗する可能性は低くなりますが、その他にも気を付けてほしいポイントが三つあるのでご紹介させていただきます。

 

こちらのポイントはそのまま幼虫の飼い方のポイントにもなりますので、来年以降同じ失敗をしないためにも再度幼虫の飼育方法を見直してみると良いでしょう。

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蛹化失敗の原因1 飼育マットの量が少なすぎるかも?

まず一つ目は、飼育マット(土)の量です。飼育マットが足りなかった場合には幼虫は蛹室を作るのに充分なスペースがありませんので、蛹化に失敗するか土の上でさなぎになることがあります。

 

既に土の上に上がってきた状態でさなぎになっていた場合には、人工蛹室に仰向けに移してあげれば問題ありませんが、そういった場合には飼育マットが少なすぎたという可能性がありますので、来年からは飼育マットの量を増やすようにしましょう。

 

目安としては、単独飼育の場合には一匹/1L、複数匹飼育の場合には一匹/1.5L~2Lは欲しいです。(オスメスで必要な土の量は変わりません)

蛹化失敗の原因2 飼育マットに異物が多すぎるかも?

ふたつ目は、飼育マットの状態です。飼育マットの上に幼虫の糞がたくさん溜まっていたり、土にハスクチップや落ち葉がたくさん紛れていると、蛹室を作る環境に適していません。

 

なるべく4月の中旬にはさなぎになる前の最後の糞掃除(土交換)を行い、キレイな土だけがある状態にしておくことが望ましいです。

 

土選びについてはこちら!

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蛹化失敗の原因3 幼虫の数が多すぎない?

三つ目に、ケース内の幼虫の数にも注意してください。カブトムシの幼虫は同じ環境であれば近い時期にさなぎへと蛹化しますが、それは全く同じではありません。

 

ですので、せっかくキレイに蛹室を作ったとしても別の幼虫が移動の際に蛹室を壊してしまう危険性もあります。可能であればビンなどで一匹一容器で飼育するのが望ましいですが、それが叶わない場合には幼虫をひとつの飼育ケージに入れすぎないよう注意してください。

 

先程もお伝えした通り、単独飼育の場合には一匹/1L、複数匹飼育の場合には一匹/1.5L~2Lは欲しいです。(オスメスで必要な土の量は変わりません)

カブトムシのさなぎの飼い方 まとめ

いかがだったでしょうか?こちらで紹介したことを意識して飼育いただければ7月~8月には元気な成虫カブトムシが産まれてくるはずですので、楽しみに待っていましょう!

 

ただ、待ち遠しいからと言ってさなぎを触るのは基本的にNGですよ~。特に子供さんは触りたがると思いますが、角が簡単に折れてしまったり場合によっては死んでしまう可能性もあるので扱いには注意してくださいね。

 

当ブログではこの他にも、カブトムシに関する様々な内容を紹介しています。良ければ併せて参考にしてください。

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