「カブトムシマットのガス抜きのやり方は?ガス抜きが必要なマットと不要なマットの見分け方ってあるの?」
カブトムシの幼虫・さなぎを育てたい方や、卵を産卵させたいと言う方は、マットの使用前にガス抜きを行わなければいけません。ここを省いてそのままマットを使用してしまうと、最悪の場合カブトムシが死んでしまうこともありますので注意が必要です。
今回は、そんなカブトムシのマットのガス抜きについてご紹介していこうと思います。やり方はとても簡単ですので、スグに実践できるでしょう。
カブトムシマットのガス抜き方法は?
それではここからガス抜きの方法をご紹介していきますが、その前に、何故ガス抜き作業が必要なのか簡単にご説明させていただきます。
カブトムシのマットには色々な土の種類がありますが、恐らく多くの方が腐葉土かカブトマットを使用している(使用する予定)ことと思います。
これらのマットのほとんどが現在では発酵マットなのですが、そのまま購入時の状態で飼育ケースの床材として使用してしまうと、発酵マットが再発酵してしまう恐れがあります。
再発行するとどうなるのかと言うと、発酵時に発生するガスによって土の中や飼育ケースの中の温度が上昇してしまいます。
カブトムシは夏の生き物ですが、基本的には山の涼しい場所に生息しているため、暑すぎる環境では生きていけません。
このような自体を避けるために、予めマットのガスを抜いておく必要があると言う訳です。本当は販売されているマットの裏側の説明文にも書かれていたりするのですが、結構見ない人が多いんですよね。
それでは、前置きが長くなってしまいましたが、ここからガス抜きの手順を見ていきましょう!
マットのガス抜き手順1 タライに飼育マットを広げる
使用するものはこちらの通りです。左から土を入れるタライ、水分加水のための霧吹き、そしてマットですね。
まず最初に、タライに飼育マットを広げていきます。
土を広げられるものでれば、ゴザでもバケツでも何でも構いません。もちろん、カブトムシを入れる前の飼育ケースでもOKです。
飼育ケースだと土の量も分かりやすいですし、良いと思います。
作業場所は屋内でも構いませんが、多少風の流れがある環境のほうがガスが抜けやすいので屋外をオススメします。
ちなみに、私はいつも三晃のカブトマットを使用しています。
交尾も産卵も行わない場合にはそこまでこだわる必要はありませんが、幼虫を育てる場合には多少高くても栄養価の高い土がオススメです。
マットのガス抜き手順2 水分を加水しつつよく混ぜる
容器に適量の土を入れたら、空気を含ませるように土を混ぜていきます。
あまりに土がパサパサしている場合には、霧吹きで水分を加水しつつ更に混ぜていきましょう。(この写真撮るの苦労したorz)
水分の加水量は土全体が若干しっとりとするくらいで大丈夫です。底に水が溜まるほどやるのはやり過ぎです。
マットのガス抜き手順3 日陰で2日~3日放置
ここまでの手順が完了すれば、後は再発酵によるガスが抜けるのを待つだけです。風が適度に当たる日陰に2日~3日放置しておきましょう。
何故か最近居座っている野良猫も飼育マットと一緒にお昼寝・・・。
もちろん、雨は当たらないよう屋根のある場所に移動しておいてくださいね。
あとは、必要に応じて容器に防虫ネットを掛けておくと良いでしょう。無いと思いますがコバエなどに卵を産まれると後で面倒なことになっちゃいますので・・・。(ガスが発生するので密閉される蓋はNG)
2日~3日放置すれば、もう使って大丈夫です。飼育ケースを作っていきましょう。
ただ、念のために使用前に土の臭いを嗅いでみてください。酸っぱいような臭いがすれば、まだ再発酵中ですのでガス抜き期間がもう少し必要と言うことです。
マットのガス抜き手順4 残ったマットは必ず密閉
複数匹を飼育している方でない限り、飼育マットは余ると思います。
当然今後もマット交換や入れ替え、飼育ケースの増築などで使いますので保管しておかなければいけないのですが、マットはできるだけ使用後スグに密閉することをオススメします。
蓋が開けっ放しになっているとコバエやダニ、カビなどが発生する可能性が高まりますので、使用後は忘れずに封を閉じておきましょう。
私はいつも数秒で閉じれるクリップシーラーを使っていますが、侵入経路を断てるのであれば洗濯ばさみでも何でも構いません。
クリップシーラーで密閉するとこんなかんじになります。雨が降ろうと水に水没させようと問題ないです。
多少値上がりしても、もともとの飼育マットのパッケージがチャック式の袋になってくれればな~。といつも思うのですが、未だにそのようなパッケージのカブトマットは見ていないですね・・・。
カブトムシマットのガス抜きが不要な土もある?見分け方は?
これまでのお話からも分かるように、発酵マットで無ければ再発酵の危険も無く、ガス抜きも不要となります。
それをどうやって見分けるのかと言うと、店頭であればマットのパッケージを見れば一目瞭然です。
このように、「発酵」と言う文字が見られれば再発酵の可能性がありますので、ガス抜きが必要と言うことになります。
通販のamazonなどでも、商品紹介のところにきちんと「発酵」と書かれていますね。
この「発酵」の文字が確認できる場合には発酵マットですので、ガス抜きが必要となります。発酵と言う文字が無ければ発酵タイプでは無いはずなのでガス抜きは不要です。
カブトムシの土のガス抜き方法 まとめ
いかがだったでしょうか?やり方自体はとても簡単でしたね。親子で飼育を楽しんでいる家庭であれば、子供さん一人でもガス抜きなら行うことが出来ると思います。
ガス抜きを行った場合と、行わなかった場合の温度変化などを観察してみると、夏休みの自由研究テーマとしても使えるのではないでしょうか?
当ブログではこの他にも、カブトムシの育て方に役立つ内容を複数紹介しています。良ければ併せて参考にしてください。
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