「カブトムシの幼虫期にオスメスを見分けることはできる?そもそもこれってカナブンの幼虫じゃないよね・・・?」
カブトムシの幼虫を育てる上でどうしても気になるのが、成虫になった際の性別ですよね。幼虫がたくさん居るという方はあまり気にすることも無いと思いますが、幼虫が少数しか居ない場合には出来ればカッコイイオスの幼虫が欲しいものです。
そこで今回は、そんなカブトムシの幼虫の性別の見分け方と、よく似ていると言われているカナブンの幼虫との違いについてご紹介したいと思います。
成虫になってからガッカリしないためにも、事前に見分け方を知ってオスメスの割合を把握しておきましょう!
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カブトムシの幼虫の見分け方!オスメスの判断方法は?
カブトムシの幼虫の性別を見分けるには、とりあえず3令幼虫になるまで待つ必要があります。個体によっては2令幼虫後期でも見分けることができる場合もありますが、3令幼虫が一番見分けやすい時期でしょう。
【3令(れい)幼虫とは】
- 卵から孵化してから二度の脱皮を行った幼虫のこと。卵から孵化したばかりの未脱皮の幼虫を1令幼虫、1令幼虫が一度脱皮した幼虫を2令幼虫と呼びます。1齢2齢3齢と書くこともあります。
国産カブトムシの場合はこの画像のような周期が一般的ですので、9月以降にオスメスの判断を行うと良いでしょう。
そして、3令幼虫になるであろう時期になったら見て欲しいところが、幼虫の肛門から2cmほど上のお腹部分です。(お尻のほうから2番目と3番目のシワの間を見てください)
ここに–のような印があれば、それはオスです。無ければメスになります。尚、外国産の海外カブトは–印ですが、国産の日本カブトはv印になります。
日本を代表するヤマトカブトムシの幼虫のお尻写真↓
逆さまに持ってしまっていますが、左の幼虫にはv印があるのが分かりますね。つまり、こちらの幼虫はオスと言うことです。
ちなみに、本来幼虫を素手で触るのはご法度です。幼虫は非常に熱さに弱いので、幼虫がやけどしてしまう可能性もあります。可能な限り軍手などを着用することをオススメします。
- 性別を判断するのは3令幼虫になってから
- 可能な限り幼虫は素手で触らない
- オスの幼虫には生殖器の印がある
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カブトムシの幼虫の見分け方!カナブン幼虫との違いは?
続いて、カブトムシの幼虫と間違われやすいカナブンの幼虫との違いについて見ていきたいと思います。カブトムシとカナブンの他にも、同じ甲虫類であるコガネムシ、タマムシ、カミキリムシなども間違われることがありますね。
まぁ一番似ている幼虫はカブトムシとコガネムシですので、その見分け方さえ覚えれば、他の甲虫類とも見分けられると思います。
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幼虫の見分け方1 体長の大きさで見分ける?
カブトムシとコガネムシの成虫の大きさが異なるように、幼虫期の体の大きさも異なります。もちろんカブトムシの幼虫のほうが大きく、3令幼虫で体長はだいたい10cmほどです。一方、コガネムシの幼虫の体長はと言うと、だいたい5cmほどです。
この大きさの違いからも種類の違いを見分けることもできますが、場合によっては育った環境で小さなカブトムシの3令幼虫になることも無いとは言い切れません。
ですので、体の大きさに併せて、次に紹介する頭も必ず確認しましょう。
幼虫の見分け方2 頭で見分ける?
最も簡単かつ間違いが少なく見分けられるのは、頭の色と大きさを見ることです。カブトムシの幼虫の頭の色は皆さんご存知の通り茶色となっていますが、カナブンはそれよりも若干薄い茶色をしています。
カブトムシの幼虫の頭はこげ茶色のような濃い茶色ですが・・・
カナブンの幼虫の頭はオレンジが入ったような薄茶色となっています。
また、頭のサイズも異なりますよね。カブトムシの幼虫は頭がはっきりと大きくなっていますが、カナブンの幼虫は頭のサイズがかなり小さくなっています。
ちなみに、クワガタの幼虫の頭の色はオレンジ色ですので、それぞれの幼虫の頭の色を覚えておくと良いと思います。
- カブトムシの幼虫と他の甲虫類の幼虫を見分けるには、体の大きさと頭を見る
- 頭の色はそれぞれ、カブトムシ:こげ茶色、クワガタ:オレンジ、カナブン:薄茶色
- カナブンの幼虫は頭のサイズが小さい
カブトムシの幼虫の性別の見分け方!まとめ
いかがだったでしょうか?見るポイントと特徴さえ知っていれば、誰でも簡単に性別の見分けがつきそうでしたね。カナブンなどの他の甲虫類との見分けは、それぞれを比較すれば分かると思いますが、単体だと間違ってしまうかも知れません。
ペットショップで販売されている幼虫であれば、まず間違いはないと思いますが、自分で山で捕獲してきた幼虫の場合には注意が必要です。「カブトムシだと思っていたらコガネムシが羽化してきた!」と言うことになるかもしれません。
まぁそれはそれで良い思い出となりそうですが、一応3令幼虫の時期になって幼虫の体が出来上がってくれば、色々と観察してみると良いと思います。
当ブログでは、この他にもカブトムシに関する内容を複数紹介しています。世界一大きいカブトムシやマット(土)の選び方など、飼育の参考になる内容もあると思いますので、併せてお読みください。
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