「盆提灯ってそのまま捨てても大丈夫?いい加減な捨て方をするわけにもいかないし、どうしたらいいの?」
このように、お盆で使った提灯の処分方法に困った経験はありませんか?
盆提灯は祖霊が帰ってくる際の目印の役割を果たしますし、頂き物の提灯には故人を想う気持ちが詰まっているので、中々捨てにくいと感じている人も少なくないことでしょう。
今回はそんな人に知ってもらいたい、失礼にあたらない盆提灯の処分方法を4つご紹介していきたいと思います。
今まで捨てるに捨てられず置きっぱなしになっていた盆提灯がある方は、この機会に処分を済ませてスッキリさせると良いでしょう^^
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盆提灯の処分方法4選!初盆の白提灯と絵柄付き提灯は捨て方が違うの?
盆提灯と一口に言っても、大まかに分けて初盆に使う白提灯と、毎年飾る絵柄入りの提灯に分かれることは周知のことと思います。
絵柄入りの盆提灯は壊れたり破れたりしない限りは、片付けておいて毎年お盆に出すご家庭が多いと思いますが、白提灯の場合にはそういう訳にもいきませんよね。
白提灯は故人が亡くなって四十九日の後、つまり忌明け後に初めて迎える新盆で使われる提灯で、お盆が終わったらその年の年内に処分する必要があります。
一般的に盆提灯を処分すると言えばこの白提灯のことを指すのですが、中には頂き物の盆提灯(絵柄入り)が溢れかえっている、周りの人に広く慕われていた故人が居たご家庭もあることでしょう。
ですが、そう言った方も安心してください。
- 白提灯も絵柄入りの盆提灯も処分方法は同じです
◯◯な提灯だから特別な方法で処分しなければイケナイと言うことはありませんので、それぞれこれからご紹介する処分方法をとっていただければと思います。
盆提灯の捨て方1 お寺で焚き上げを行ってもらう!
最も理想的な盆提灯の処分方法がこちらになります。
使い終わった盆提灯を菩提寺(ぼだいじ:先祖代々のお墓があるお寺)へ持っていき、住職さんや和尚さんに燃やしてもらいます。
正覚院の焚き上げの様子
引用:http://shougakuin.jp/takiage.html
菩提寺が遠くて行けないと言う方は、自宅の近くにあるお寺に持ち込んでも良いでしょう。
ただ、焚き上げを行ってくれるお寺は数が少なくなっていますので、菩提寺に行くにしろ、近くのお寺に行くにしろ、事前に電話などで確認を行ってから向かうことをオススメします。
焚き上げは手間の掛かる処分方法となってしまいますが、最も失礼のない理想的な処分方法になります。
盆提灯の捨て方2 自宅で焚き上げを行う!
現在では減りましたが、昔は自宅の庭先で焚き上げを行うことも珍しくありませんでした。
「送り火」で焚いた火をそのまま提灯に移し、お盆に集まった家族全員で心を込めて焚き上げを行うと言うものです。
手間も時間も掛からずに処分が行える良い方法だったのですが、いまでは少しの火が上がっただけで消防車が来るという地域も少なくないかと思いますので、都心部やマンションにお住まいの方にとっては難しい方法かもしれません。
ちなみに、焚き上げは「送り火」を行う前に行ってはいけません。必ず祖霊を「送り火」で送り出した後に行うようにしましょう。
盆提灯の捨て方3 ゴミとして処分する!
最もお手軽な方法が一般ゴミとして処分する方法です。
ゴミとして処分するとは言っても、さすがに盆提灯をそのままゴミ箱に入れるのはよろしくありませんので、火袋に少しだけ火を入れて燃やし、鎮火を確認してから新聞紙等に包んで処分すると良いでしょう。
盆提灯を処分する様子
火を使うのが心配な方や、LED・電気式の提灯をお使いの方は、火は焚かずに塩と一緒に白紙で包んでゴミとして処分すると良いでしょう。
精霊馬(キュウリの馬とナスの牛)を準備していたご家庭の場合には、このとき盆提灯と一緒に精霊馬も包んで処分しても構いません。
盆提灯の捨て方4 盆飾りの収集サービスを利用する!
お住まいの地域によっては、自治会がお盆の飾り物を収集して、まとめて近くのお寺に持っていってくれるところも珍しくありません。
お寺に持っていった飾り物や供物類は、まとめて焚き上げられることが一般的ですが、自分たちで処分するよりはずっと楽ですよね。
成田山新勝寺の焚き上げの様子
引用:https://goo.gl/8iYaST
お盆の時期が近づくと回覧板などにも情報が載るかと思いますので、意識して目を通しておくと良いと思います。
盆提灯の処分の仕方 まとめ
いかがだったでしょうか?盆提灯の処分の仕方はお決まりになりましたか?
盆提灯は故人への感謝の気持ちを形にして贈られたものですので、処分の際はできる限り感謝の気持ちを込めて捨てると良いでしょう。
ですが、贈り物の盆提灯を頂いた年にスグに捨てるのはさすがにどうかと思いますので、せめて2~3年は供養にお飾りすることをオススメします^^;
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