先日第三者機関によりiPhone端末(iOS)および、Android端末を始めとした複数のOSに対し、セキュリティ調査が行われました。
その結果iPhoneからAndroidの約11倍もの脆弱性が発見される驚愕の結果となり、話題となっています。
iOSの脆弱性は375個
調査の結果、iOSから発見された脆弱性は合計で375個となりました。この数字だけを見ても、比べるものが無ければ多いか少ないかは分かりませんね。
一方のAndroid OSの脆弱性は合計で130個見つかっています。確かにiPhoneよりは遥かに少ないですが、この結果だけを見ればiPhoneの方が多いと言っても3倍ほどです。
では何故11倍もセキュリティが弱いと言われているのでしょうか??
利用ユーザー数の違い
脆弱性の発見数は利用するユーザー数に比例する
セキュリティ調査を行う際に使われる言葉のようで、母集団が大きければ大きいほど、それに比例して脆弱性も沢山発見されると言うことです。
iOSは日本でこそ利用ユーザーが異常に多いですが、世界的に見ればシェアは約19.6%と、20%にも達していません。
一方のAndroidのシェアは72.0%とiOSに比べ3倍以上も多くの人に利用されています。
これをAndroidと同一シェア(利用者数)と計算すれば、発見された脆弱性が375個から約1377個と非常に大きな数字となります。
その結果、iPhoneはAndroidに比べ約10.59倍の脆弱性が発見されたということになります。
「脆弱性の発見数がユーザー数に比例する」とのことですが、普通に考えればユーザー数が増加したとしても脆弱性の発見数は同じように比例せず、徐々に停滞しそうなものですが何か理由があるのでしょうか。
iPhoneは危険なのか?
数百ある脆弱性全ての内容を確認したわけではありませんので、具体的な回答はできませんが、いまのところ調査後に大きな問題は発生していません。
第三者機関の調査なので不正などは無いと思いますが、何をもって「脆弱性」と決定しているかと言う線引が分からなければ、なんとも言えないところでしょう。
個人的な見解では、iPhoneにはいまのところ大きな問題が見られず、問題なく使用が可能という結論に至ります。
また、Appleほどのサポート体制が万全な大企業であれば、使用に差し障りのある問題やセキュリティの欠陥などはすぐに改善を行うはずです。
そういった意味でも最新のOSに更新を行っていれば安全に使用が可能と言えるでしょう。
コメント