「カブトムシの飼育ケースを自作してみたい!皆はどんな飼育ケースを作っているの?」
カブトムシの飼育にある程度慣れてきた人であれば、一度は自作ケースに憧れますよね。実は私もその一人で、今回カブトムシの自作ケース作りに挑戦してみました。
これから自作の飼育ケースを作ってみようと思っている方の参考になるか分かりませんが、何かしら取り入れられるものがあれば幸いです。
カブトムシの飼育ケースを自作してみた!
普通こういう記事って作り方の後に「こんなのが出来ました~」って紹介するパターンが多いのですが、今回は敢えて先に完成した自作ケースをご紹介しようと思います。
と言いますのも、今回はあくまで観賞用の自作ケースを作ったまでですので、実用性に関してはそれほど高いとは言えません。(むしろ使い勝手はあまり良くない・・・)
なので先に完成形からご紹介して、作り方に興味のある方だけ読み進めていただければと思います。
今回作った飼育ケースはこのようになりました。
もともとトカゲを飼育していましたので、その名残が出てしまい爬虫類ケースのような仕上がりになりましたが、自分的には満足しています。
背景に使用しているのは自然採取してきた樹皮で、それを接着剤でベニヤ板に貼り付けています。
所々に見える緑の草はエアープランツという植物で、水がほとんど無い環境でも問題なく育っていきます。緑があると彩りが鮮やかになりますよね。
通常ガラスケースの飼育だと枝などが無いと壁を登ることは出来ませんが、この樹皮のおかげで活動スペースが増えています。うちのアトラスオオカブトも喜んでいる・・・はず。
本当は全面木で作っても良かったんですが、やっぱり観察の利便性を考えるとプラスチックやガラスが一番ですよね。まぁこのあたりは好みの問題もあるかと思いますので、個人の好きなものを使用するのが一番良いと思います。
カブトムシの飼育ケースに必要なものは?
今回の自作ケース作りに使用した材料はこちらになります。お金が掛かっても良いと言う方は、全てネット通販でも揃えることも可能な内容となっています。
- ガラスケース(30cm×30cm×30cm)
- 脱走防止ネット
- エアープランツ
- ベニヤ板
- 樹皮
- ボンド
- 鍋
- コンロ
- 金槌
- ノミ
- のこぎり
- ニッパー
この自作飼育ケースの要であるバックボード(背景)の樹皮に関しては自然採取で、近くの山に取りに行ったものです。
作るのに使用した備品ももともと家にあったものばかりですので、購入したものと言えばエアープランツとガラスケースのみです。エアープランツは100均のダイソーで100円で販売されていますし、ガラスケースもamazonで2,000円ほど。
私はこの30cm四方のガラスケースを使いましたが、家のスペースに余裕のある方は60cmくらいの水槽を選べば、もっとレイアウトの幅が広がると思いますよ。
こうして振り返ってみるとかなり安い金額で収まりましたね。平面のバックシートを買っても近い金額にはなるので、それなら自作したほうがお得に感じますね。
カブトムシの飼育ケースの作り方は?
ここからは飼育ケースの作り方を見ていきましょう。と言っても、ほぼバックボードの作り方になっちゃってますが・・・。
まずは、背景ボードに使用する樹皮を採取しに山へ向かいました。ネットでも売っているんですけど結構割高なのと、山が本当にすぐ近くにある環境なので私は自然採取で。
ウッドデッキの下がもう山なんですよね。
家のすぐ裏がこんな感じです。地面よりもかなり高いところにあるので、降りるのには一苦労しますが、それでも街中から山へ行くことを考えれば近いですね。
探し始めてしばらくすると、良い感じの折れた木があったので、これを使うことにしました。
ノミを刺して金槌で打っていきます。私は結構ガツガツと打ち込みましたが、まだ木に水分が残っていたのかなかなか剥がれませんでした。
ちなみに、折れた木などから樹皮を採取する際は、予め使わない部分を割って中に変な虫が居ないか確認したほうが良いと思います。私も何本か確認した上で、使う樹皮を選択しましたが、先に調べた木の中には何やら訳の分からない幼虫が居たり・・・
水分が抜けている木からはシロアリが出たりしました。こんなのを連れて帰ってしまっては大変ですので、このあたりは注意しましょう。(画像では分かりにくいですが、白いツブツブがシロアリです)
それにしても家のすぐ近くの山にシロアリが居ると思うと怖いですね。対策は続けているものの、木造住宅なんで見た時はゾッとしました。
こんな感じのちょっといびつな樹皮がいい味を出したりするので、一応色々な樹皮を採取しておきました。最後の隙間埋めのためにも細かい樹皮はあった方がいいですよ。
帰り際に何か変わった虫でも居ないかな~と観察していると、木の幹から樹液が出ているところを発見しました。まだ虫が集まる季節ではありませんが、夏の7月~8月になるとこういうところに虫が集まるんですよね~。
持ち帰った樹皮は、予めテラスに用意しておいたガスコンロと不要になった鍋で煮沸していきます。(時間にして20分~30分ほど)
当たり前ですが、煮沸前に室内に持ち込まないように注意してくださいね。木を割って中身を確認しているとは言え、まだ何か居るかもしれませんので・・・。
沸騰したお湯で煮沸が終わった樹皮は2日~3日直射日光が当たる太陽のもとで乾燥させます。
これで、背景ボードに使う樹皮が完成です。個人的にはこれが一番気に入っています。なかなかカッコイイですよね?
お次は、ベニヤ板をバックボードにする大きさにカットします。最近居座っている野良猫もここぞとばかりに手伝いに?来てくれます。
私は家にもともとあった余っていたベニヤ板を使いましたが、これからベニヤ板をホームセンターへ調達に行かれる方は、針葉樹(しんようじゅ)の板を買ったほうがいいですよ。
針葉樹を使うだけでダニの防止に繋がりますので、害虫に悩まされる心配が減ります。カブトムシに害はありませんのでご安心を。
カットが終われば、周りのささくれをヤスリで削っていきます。子供の手にトゲが刺さるかもしれませんからね。
バックボードのどの位置にどの樹皮を貼り付けるか思案して・・・。
接着剤でカットしたベニヤ板に樹皮を貼り付けていけばバックボードの完成です。
結構隙間ができてしまうので背景のベニヤ板はもっと濃い色しかよかったかなぁ~と・・・。あと、隙間を埋めるために細かいパーツが必要となりますが、そこは取ってきた樹皮を手で割って埋めました。
樹皮によっては湾曲が激しいものもありますが、なんとかボンドでくっつきそうです。
貼り終わったらボンドを乾燥させます。温かい日だと3時間ほどあれば乾くと思います。
ところどころ隙間が目立ちますが、私はボンドが乾いた段階で細かいパーツを重ね貼りしました。あまり重ね貼りすると厚みができて飼育ケースが狭くなるので、この辺りはお好みで調整してください。
ボンドが乾く間に水槽天井部の隙間を埋めていきましょう。
通常の昆虫用飼育ケースであれば隙間は無いのですが、水槽はもともとお魚を飼育するためのケースなので二酸化炭素発生装置や流水装置の兼ね合いで、蓋をしても隙間が出来るように作られています。
これだけの隙間があればカブトムシが簡単に逃げてしまいますので、BBQ用のネットをニッパーでカットして脱走防止ネットを作ります。
多少乾いてきたバックボードを入れてみて隙間を見つつこんな感じに。これなら脱走の心配は無いですね。
あとは飼育に必要なものを入れて、床材を入れるだけです。ハスクチップだとこんな感じ。
卵を産卵させる場合には、土の飼育マットを敷いてこんなこんな感じになります。
初めてにしては良い感じにできたんじゃないかなぁと思います。樹皮の間に土が入ってしまうので掃除が面倒ではありますが、見た目的には想像通りのものが出来上ありました!
アトラス君もバックボードの天然樹皮壁が気に入ったのかやたら登ります。もっと背の高い水槽でも良かったかも・・・?
もっと工夫をして、バックボードに昆虫ゼリーを乗せられるような空間を作っても面白そうですね~。
ちなみに、クワガタは硬い土の上に卵を産卵する習性があるため、飼育ケースにマットを敷く際は飼育ケースの底から5cm程度の土は押し固めた硬い土にする必要があります。
手やスプーンなどを使って、ギュッギュッと強く押し固めていきましょう。
その上に押し固めない柔らかい土を数cmかけます。このあたりの土の厚みは飼育ケースの大きさに合わせて変えれば良いと思います。
もちろん土は事前にガス抜きを済ませておいてくださいね~。最悪カブトが死んじゃうので・・・。
カブトムシの飼育ケースを手作りしてみた感想
手間は掛かりましたが、とても良い物が出来て大満足しています。お金自体もそこまで使っていませんし、思い出にもなったので色んな意味で良かったな~と。
子供がいるご家庭の場合には、子供さんと一緒に作ってみても面白いと思います。時期的にも夏休みの工作としても使える?かもしれませんね。
今度こういった飼育ケースを作る際には、特大の飼育箱のようなものも作ってみたいです。観察は行いづらくなるかもしれませんが、広い環境の中でストレス無く育ててあげたいですね。
当ブログでは、この他にもカブトムシ・クワガタの育て方に役立つ内容を複数紹介しています。良ければ併せて参考にしてください!
コメント
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