「カブトムシの一生ってどのくらい?世界一長生きしたカブトムシの年齢は?」
カブトムシは世界的に見ても非常に人気の高い昆虫ですが、その一生は決して長いものではありません。一般的なカブトムシの寿命は約1年ほどですが、ギネス登録されているカブトムシはどのくらい生きたのでしょうか?
今回はそんなカブトムシの寿命と、長生きさせるための3つの飼育のコツをご紹介したいと思います。正しい知識で飼育して、少しでもペットのカブトムシを長生きさせてあげましょう!
カブトムシの寿命のギネス記録は?
先に結論からお伝えすると、カブトムシの寿命のギネス記録と言うものは登録されていません。
よく考えれば、確かにいつ卵から孵化したか正確に知ることは難しいですし、それを正式な記録として証明することもとっても難しいですからね。途中で別の個体と入れ替わっても分からないだろうし・・・。
ただ、もしも今後昆虫のギネス登録制度ができるのであれば、カブトムシの種類の中で最も長生きするのはヘラクレスオオカブトとなるでしょう。
成虫期間の寿命だけでも半年~1年ほどありますので、幼虫、さなぎ期間と併せれば最長2年を超える個体も出てくるはずです。現在の寿命ランキングでも文句なしの一位ですしね。
日本・世界のカブトムシの種類別の寿命については、こちらの記事内で紹介していますので併せて参考にしてください。
ちなみに、寿命ではなく体の大きさ(体長)であればギネス登録することは可能で、毎年多数の昆虫ブリーダーが大きなカブトムシを育てようと様々な飼育方法を試行錯誤しています。
大きな成虫を羽化させるためには如何に幼虫期間に大きな体にしてあげるかが重要となってきますので、幼虫の正しい飼育方法も知っておくと良いでしょう!
- カブトムシの寿命はギネス登録できない
- カブトムシの体長はギネス登録できる
- 大きな成虫を羽化させるには幼虫期間の育成が大切
カブトムシの寿命はオスとメスで違いはある?
オスとメスの寿命の違いについては、私自身それほど違いがあるようには感じていません。経験上、オスが先に死んでしまうこともありますし、逆にメスが先に死んでしまうこともあります。
ただ、私は試したことが無いのですが、メスに卵の産卵をさせなければメスのほうが長生きするそうです。メスは産卵に多くの体力を使って死ぬ直前まで卵を産み続けますので、それを行わないメスであれば確かに長生きするのも納得ですよね。
ちなみに、日本に生息しているヤマトカブトムシの寿命は成虫になってから2ヶ月ほどなので、成虫が越冬することはありません。私も子供の頃からヤマトカブトムシを飼育していますが、だいたい9月下旬か10月中に死んでしまいます。
最長で11月まで生きた個体も居ますが、12月まで生きたカブトムシはこれまでには居ませんでしたね。
- 産卵を行った場合にはオスメスで寿命に大きな違いは出ない
- 産卵を行わなかった場合はメスのほうが長生きする可能性が高い
カブトムシを長生きさせるコツは?
カブトムシを長生きさせるコツは、なんと言っても飼育環境にあります。
先にお伝えした産卵させない(交尾させない)と言うのも長生きさせるひとつの手段ではありますが、その他にも長生きさせる方法はいくつかありますので、ひとつひとつご紹介していきたいと思います。
カブトムシを長生きさせる方法1 栄養分の高い餌を与える
恐らくカブトムシを飼育している多くの方は昆虫ゼリーを餌として与えていると思いますが、そちらを主として与えているのであればそれで問題ありません。
昆虫ゼリーはカブトムシが好む樹液に近い成分で作られており、栄養価も非常に高いものとなっていますので、可能な限り昆虫ゼリーで飼育を行いましょう。
カブトムシ愛好家の中には植物性タンパク質が豊富な果物のバナナを与えている人も居ますが、昆虫ゼリーで育てる以上に長生きすることもあるそうです。
私は保管や餌やりが容易な昆虫ゼリーオンリーの飼育ですが、マメな管理ができる方はバナナも視野に入れて見ても良いと思います。
カブトムシを長生きさせる方法2 足場やとまり木を作る
これは成虫の飼育ケースを作る上で当然のことなのですが、カブトムシが捕まる足場やとまり木は必ず必要です。
もしもこれらが無ければ、カブトムシが何らかの理由で裏返ってしまった際に起き上がることができず、ずっとバタバタともがいて体力を消耗し続けてしまいます。
そうなれば当然寿命も縮まりますので、産卵後のカブトムシの飼育ケースにはなるべく安定した足場になるハスクチップを選び、そこにとまり木を入れてあげるようにしましょう。
カブトムシを長生きさせる方法3 適切な温度管理
カブトムシが長生きするためには、適切な温度であることもとても重要です。飼育ケース内にはなるべく温度計を置き、20度~30度の範囲内で飼育するようにしてあげましょう。(本当は20度~25度が理想)
いくらその温度内と言っても、時間帯による温度差の激しい環境はNGなので注意してください。屋内のリビングなどはクーラーを点けたり消したりするので良くありません。
ちなみに、正確には飼育するカブトムシの種類によっても望ましい温度は異なりますので、先にも紹介したこちらで種類別に適切な飼育温度をご確認頂ければと思います。
カブトムシの寿命 まとめ
カブトムシの寿命について理解は深まりましたか?こちらで紹介した内容が、ご自身の飼育されているカブトムシに少しでも役立ったのであれば幸いです。
併せて、カブトムシの一生はおおよそこちらの画像のようになっていますので、参考程度に覚えておいていただければと思います。(ヤマトカブトムシの一生を図にまとめたものです)
カブトムシが何月に死んでしまうか正確に判断することは難しいですが、カブトムシに愛を持って毎日接していれば様子の違いが分かってくると思います。
「なんだか最近元気が無いなぁ」と言う様子が見えれば、もしかすると死が近い兆候かもしれませんので、最後はゆっくりと過ごさせてあげましょう。
当ブログではこの他にもカブトムシの飼育に役立つ内容を複数紹介しています。良ければ併せて参考にしてください。
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