「格安SIMや格安スマホを利用して、月々の携帯料金を安くしたいけどiPhoneが使いたい!」
日本ではiPhoneユーザーが非常に多い国ですので、そんな方も数多く居るでしょう。格安SIMの料金体系やサービスは一見横並びのように見えるものの、各社共に一長一短があります。
格安SIMを提供するMVNO事業者は異業種からの参入も盛んで、総務省の発表によると500社を超えると言われています。
そんな中から自身に合った会社を選ぶのは簡単なことではありません。契約後に後悔しないために、事前にきっちりとリサーチを行いましょう。
王手キャリアと格安SIM事業者の違いは、こちらの記事で紹介しています。
まず始めに確認すること
その事業者のSIMで、お手持ちのiPhoneが動かせるのか?
と言うことを一番初めに確認する必要があります。
プランやオプションサービスなどを散々確認した上で、結局お手持ちのモデルでは使えませんでした。では時間も労力も無駄になってしまいます。
上記の理由から、対象事業者のSIMで端末の動作確認が行われているかを真っ先に確認しましょう。
そのためには、iPhoneのモデルやバージョンを知る必要があります。
自分が使っているiPhoneのモデルやバージョンがわからない方は下記の記事を参考に、確認してください。
キャリアの違いを知る
こちらでは詳しい説明を割愛させていただきますが、ドコモ・au・ソフトバンク(ワイモバイル)の各社からiPhoneは発売されています。
これらのキャリアで購入したiPhoneを格安SIMで使用したいと言うことが一般的かと思いますが、どこの事業者のSIMでも対応していると言う訳ではありません。
ドコモならドコモ、auならauに合った電波の提供を行っている通信事業者を選ぶ必要がありますので、ご注意ください。
これからいくつかMVNO事業者を紹介させていただきますが、auやドコモ、ソフトバンクと対応別に分けて記載しています。
ですので、ご自身が購入されたキャリアの対応SIM事業者を、優先的に観ていただければと思います。
ドコモ・au・ソフトバンク対応事業者
数は少ないものの、3大キャリア全てに対応している事業者も存在します。
家族でまとめて格安SIMへ乗り換えると言った際には、使っているキャリア毎に別々の事業者で契約する必要性が無くなりますので、非常に手間が省けます。
mineo(マイネオ)
>>>動作確認済み端末一覧へ(au)
>>>動作確認済み端末一覧へ(ドコモ+ソフトバンク)
ケイ・オプティコムが展開するマイネオは、ドコモ・au・ソフトバンクと各社のiPhoneが使用できる、非常に魅力のあるMVNO事業者のひとつです。
イオ光と言う固定インターネット通信も展開しており、関西の方には馴染みのある会社と言えるでしょう。
【メリット】
- 各社のiPhoneに対応している
- 実店舗でサポートが受けられる
- フリータンクを利用できる
【デメリット】
- 通信速度制限がある
- テザリングに未対応
- 3G回線に未対応
※こちらのデメリット3つは、いずれもauのiPhoneを使用する場合のみとなっております。ドコモやソフトバンクのiPhoneを使用する場合はこの限りではありません。
王手3大キャリアのiPhoneが使用できることに加え、実店舗で初期設定までの対応を行ってもらえるのは、ユーザーとしては非常に有り難いです。
また10分かけ放題のサービスが提供されている部分も魅力のひとつと言えます。
auユーザーに関しては制限が多く、特に3G回線に対応していないと言う部分は大きなデメリットとなるでしょう。
3Gから4Gへの完全移行を目指してインフラ整備が行われているものの、地方の山間部などはまだまだ4G電波が普及していないエリアも多くあります。
そう言った際には不便を感じることがあるかと思いますが、その点を差し引いてもメリットが大きい事業者と言えます。
UQモバイル
最近ではCMを始め、露出を大きく増やしているUQモバイル。名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。
UQコミュニケーションズが運営するこちらの会社は、もともとKDDIの100%出資子会社として設立されたものであり、auのグループ会社に位置づけられます。
また、知らない人が多くなっていますが、UQモバイルはauだけでなくドコモやソフトバンクの端末でも使用が可能となっています。
※SIMロック解除は必要です
【メリット】
- 通信品質が高い
- ターボ機能がある
【デメリット】
- 他事業者の同一プランと比較して若干高い(~200円程度)
- 3G回線が使えない
- 動作確認済み端末が極端に少ない
メリットのひとつに通信品質の高さが挙げられます。他の事業者に比べ、年中安定した通信速度が実現しています。
ただ、目に見えて分かるほど大きな違いがあるとは言えません。また、もうひとつのメリットのターボ機能については、オン・オフを切り替えることでデータ使用量を調節することが可能です。
ターボ機能がオンの状態では最大225Mbpsの快適な通信が可能となっており、オフにすることで通信速度は300kbpsに低下するもののデータ消費量はゼロになります。
一方、UQモバイルの一番のデメリットは動作確認済み端末の少なさです。
iPhoneを例にとって説明すると、現在の最新端末はiPhone8となっているものの、動作確認済み端末はiPhone6sで止まったままです。
OSは最新のバージョンに対応しているものの、2年前のモデルまでしか動作確認を行っていないのは、如何なものかと言うのが正直な意見です。
動作確認を行っていないだけで実際には使える。という報告もあるものの、始めて格安SIMを使うと言う人にはハードルが高くなります。
動作確認済み端末にお使いのモデルが記載されている場合にはお勧めですが、そうでない場合にはmineoの選択が無難と言えるでしょう。
ドコモ対応事業者
ドコモは国内シェア不動の1位を維持しているものの、3大キャリアの中では比較的料金が高くなる場合が多くなっています。
ドコモは乗り換えに消極的なユーザーが多いと言われていますが、対応しているMVNO事業者は数多く存在するため、この機会に乗り換えを検討してみるのも良いでしょう。
イオンモバイル
全国展開するイオンが提供するイオンモバイルはドコモ端末しか動作出来ないものの、MVNO事業者の中では最も優れたサポート体制を築いていると言っても過言ではないでしょう。
【メリット】
- 全国のイオンでサポートが受けられる
- 店頭でプラン変更が行える
- プランが豊富
- 通信速度制限が無い
- 初期不良が発生した場合は1ヶ月以内であれば店頭で交換が可能
(SIMのみの契約の場合は除く)
【デメリット】
- 同一名義で契約しなければシェアプランを組めない
- 180日以内のMNP転出料が8,000円と高額
(181日目以降は3,000円)
イオンモバイルの一番の魅力は何と言っても、サポートがとても充実しているところです。
一般の王手キャリアのショップで契約するように、対面で話を進めることが出来るのは大きな魅力と言えます。
格安SIMを初めて使うと言った方は不安が大きいことでしょう。先に紹介したmineoも店頭でサポートは行ってくれるものの、都心部にしか店舗は存在しません。
一方イオンは全国213の店舗展開(イオンモバイル取り扱い店舗)となっており、皆さんのお住いの近くにも店舗があることでしょう。
契約後も分からないことがあれば、買い物ついでに確認することの出来る利便性は他にはない強みです。
イオンモバイルについては、より詳しくこちらの記事で紹介しています。
楽天モバイル
楽天モバイルは、過去にMDD研究所が行ったSIMサービスへの利用動向調査でメインで利用している格安SIMサービスNo.1を獲得したこともある、利用者数の多いMVNO事業者です。
最近では以前にも増して取扱店舗が増加傾向にありますので、見掛けたことがある方も多いのではないでしょうか。
【メリット】
- メーカー認定整備済iPhoneをSIMとセットで購入できる
- キャンペーンが豊富
- 速度制限が無い
- 楽天スーパーポイントが貯まる
【デメリット】
- 電話サポートが繋がりにくい
楽天モバイルのメリットはなんと言ってもキャンペーンの多さです。
「端末代金0円+10,000楽天スーパーポイント」がもらえると言ったキャンペーンが頻繁に開催されています。
これは王手キャリアで使用していたiPhoneなどのデバイスをそのまま使用する、と言った方も関係無いわけではありません。
0円のスマートフォンと楽天スーパーポイントを貰って、現在使っているデバイスを使用する。と言ったことも可能ですので、予備端末とポイントがタダで手に入ることになります。
また、新しいiPhoneが欲しいと言う方は、SIMとセットでメーカー認定整備済iPhoneを購入することも可能です。
メーカー認定整備済iPhoneは新品製品ではないものの、Apple社の再整備を受けた端末で、メーカー品質を満たしたデバイスです。1年間のハードウェア保証も対象となります。
OCNモバイル
NTTコミュニケーションズが提供を行うOCNモバイルは、1日単位で使えるプランがある少し珍しいMVNO事業者です。
現在は他の事業者に比べ露出が少なくなっていますが、NTTコミュニケーションズと言う大企業の安心感は他にはない魅力と言えます。
【メリット】
- 留守番電話、キャッチホンなどの電話サービスが充実
- 専用の通話アプリ「050 plus」でナビダイヤルへの通話も3分8円と安い
- 1日単位のプランがある
- ターボ機能がある
- カウントフリー機能がある
【デメリット】
- 新機種の動作確認対応が遅い
- 最新OSへの対応が遅い
少しの手間は必要となるものの、OCN専用アプリからターボ機能をオン・オフすることでデータ使用量を調節することが可能です。
ターボ機能がオンの状態では最大265.5Mbpsの快適な通信が可能となっており、オフにすることで通信速度は200kbpsに低下するもののデータ消費量はゼロになります。
また、対象となるサービスを利用する際の通信容量をカウントしないカウントフリー機能も用意されているため、データ容量をより管理しやすいと言えるでしょう。
しかし、デメリットが目に付くのも事実です。
現在のiPhoneの最新OSは11.0.3となっていますが、OCNモバイルは未だ11.0までしか動作確認を行っていません。
つまり、最新のOSが提供されても直ぐにアップデートが行えないということです。
誤って動作確認前にアップデートを行ってしまった場合には、通話や通信が不可能になってしまうことも考えられます。
まとめ
iPhoneが使える複数のMVNO事業者を紹介させていただきましたが、目星を付ける事業者は見付かりましたか?
絞って紹介したつもりですが、まだまだ多くて悩むと言う方はmineoやイオンモバイルから検討してみては如何でしょうか。
mineoは都心部になっていまいますが実店舗でもサポートが受けられる上に、王手各社に対応しているという利便性の高さもあります。
イオンモバイルはデバイスを購入しないのであればドコモユーザー限定となってしまいますが、全国のイオンでサポート受けられる安心感は非常に大きな魅力です。
この記事で目星の付く事業者が見つからなかったと言う方は、冒頭でもお伝えした通り、この他にも数多くの事業者が存在しますので、更にリサーチを重ねてみるのも良いでしょう。
契約後に後悔の無いよう、きっちりと事前に下調べを行い、あなたにあった格安SIM(通信事業者)を見付けてください。
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