「毎年お盆になると仏壇に素麺(そうめん)をお供えするんだけど、あれって何か意味があるの?」
皆さんも一度は、仏壇や盆棚にそうめんが飾られているのを見たことがあるのではないでしょうか。
子供の頃から見慣れている物ですので、特に深い理由も考えること無くお供えしている方も多いうと思いますが、そうめんをお供えする本当の意味って気になりませんか?
今回はそんなお盆にお供えするそうめんの意味や理由、由来についてご紹介していきたいと思います。
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お盆のそうめんのお供え物の意味5選!
そうめんと言えば夏の定番メニューのひとつですが、実はそうめんを供物として用いる理由は諸説あり、どれが本来の意味なのか未だに解明されていません。
しかし、実際に意味をひとつひとつ見ていくと、どれも納得のいく理由ばかりですので順番に見ていきましょう\(^o^)/
お盆のそうめんの意味1 幸せが細く長く続く
そうめんをお供えする理由として、最も有名なものがこちらの「幸せが細く長く続く」と言うものです。
詳しい解説をせずとも皆さんお察し頂いている通り、そうめんが細長いことから幸せが細く長く続くと言われています。
多くの場合、このような言い伝えは、それをすることで(比較的大きな)幸せが舞い込むと言われることが一般的なので、小さな幸せが長く続くと言う割と現実的なものは珍しいですよね^^;
お盆のそうめんの意味2 ナスの牛に乗って帰る際の手綱
お盆のお供え物のひとつである、「キュウリの馬」と「ナスの牛」はご存知でしょうか?
それぞれ、祖霊をお運びするための足の役目を果たすものとして、お盆には多くの家庭でナスとキュウリの野菜を用いて作られますよね^^
これらは精霊馬(しょうりゅううま)と呼ばれ、そうめんはあの世へ連れて行ってくれる「ナスの牛」に乗る際の手繋を表していると言われています。
帰りは来るときと違って荷物(供物)も増えていますので、手綱があるとご先祖様も安心ですよね(^-^)
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お盆のそうめんの意味3 ご先祖様が供物を纏める荷綱
お盆には、故人が好きだった食べ物や旬の果物などを供物としてお供えしますよね。
そうめんはそれらの供物をあの世へ持って帰る際に縛る、荷綱の役目を担っているとも言われています。
たくさんの荷物をそのまま持って帰るのは大変ですので、そうめんの荷綱を使って、故人がお土産を持って帰りやすいように。と言ういわれがあったんですね。
先に紹介した「ナスの牛」の手綱と同じような考え方で、聞けば納得の理由のひとつですヾ(⌒▽⌒)
お盆のそうめんの意味4 螺旋状の渦巻き
そうめんを盛り付ける際、写真のように渦を巻いて盛り付けているのを見たことはありませんか?
実は螺旋状の形と言うのは、宗教的なアプローチでは森羅万象や生命の螺旋回転に結びついていると考えられており、あの世からこの世に帰ってくる祖霊を集めてくれると言われています。
まるで、お盆に行う「迎え火」のようですね^ω^
生き物のDNAも螺旋状に形成されていることを考えると、やはり螺旋と言う形状には何か神秘的な意味があるのかもしれません・・・。
⇒お盆の迎え火はいつ?地域で日付が違ったり提灯で代用するって本当?
お盆のそうめんの意味5 七夕のそうめんと同説
皆さんがご存知かどうか分かりませんが、日本には実は七夕にもそうめんを食べる文化があります。
その七夕にそうめんを食べる理由も諸説あるのですが、その中の一つに健康になると言ういわれがあり、それをお盆にも取り入れていると言う説があります。
ただ、健康になると言う理由なのであれば、わざわざ供物として盆棚にお供えする必要はありませんので、こちらの説の信憑性は正直定かではありません^^;
⇒七夕にそうめんの由来は何?7月7日に食べる理由と3つのいわれとは?
お盆のそうめんの理由や由来は何? まとめ
いかがだったでしょうか?お盆にそうめんをお供えする理由はお分かりいただけましたか?
たくさんの説がありましたが、どれも理由を聞くと「なるほど!」と思わされるものばかりでしたねヾ(⌒▽⌒)
そうめんはお盆の時期である7月・8月の季節にピッタリの食べ物ですので、供物としてお供えすると共に、家族みんなで涼しみながら食べるのも良いですね♪
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