様々なサービスが展開されることで、1日の中でスマートフォンに触れる時間は増加傾向にあります。
そんな中で近年「スマホ近視」「スマホ老眼」と言う言葉が生まれました。今回の記事ではそれらの言葉の違いと、スマホ近視・スマホ老眼に陥らないための対策方法を紹介します。
スマホ近視とスマホ老眼の違い
スマホ近視とスマホ老眼、どちらも言葉の前に「スマホ」と付いているだけで、通常の近視と老眼だと思っていただいて問題ありません。
【近視】
- 近くは見えるが、遠くが見えにくい状態です。近い場所を長時間見続けることで毛様体筋という目の筋肉が酷使され、ピントの調整が正常に行えなくなる状態。
【老眼】
- 人体の老化によってピントの調整機能が低下し、見える範囲が狭くなったり、近くや遠くが見えづらくなる状態。
近視と老眼の言葉の違いから、「スマホ老眼」と言う言葉は正しくない事が分かります。
老眼と言う言葉は、人体の老化が原因で視力の低下が起こっているため、スマートフォンは関係ありません。
ですが、実際には全く違う意味を持つ言葉となっているものの、
現状は「スマホ近視」も「スマホ老眼」も同様の意味で使われます。
つまり、スマートフォンの使用過多による視力の低下や、近視化することを総称してスマホ近視・スマホ老眼と呼ぶと言うことです。
普段使用しない言葉の造語が間違って定着してしまうことは良くあることですが、近視や老眼と言う言葉は一般化しているにも関わらず、何故誤った言葉で広がってしまったのかは疑問が残ります。
スマホ近視を予防するには
今では小学生からスマートフォンを持っている子供も少なくありませんので、正しい使い方を早い段階で身に付け、大切な目を守っていきましょう。
そもそも、近視や視力低下の原因は目を酷使することにあります。これから紹介する予防方法はスマホ近視だけでなく、パソコンや読書などにも活用できる方法となりますので、是非身に付けていただきたい内容となっています。
適度な休憩を取る
可能であれば30分おきに休憩を取ることを勧めます。スマホでメールチェックをしていて、休憩にスマホでYouTubeを観る。と言うのは休憩にはなりません。
目を休めるための休憩ですので、スマートフォンを使用せずに休憩を行いましょう。
特に近視になる原因のひとつに、同じ距離感のものを見続けると言うことが挙げられますので、遠くの景色を見るなどして目の筋肉を解してあげましょう。
適度な休憩を挟むことで肉体的にもリフレッシュできますので、作業効率のアップも図れます。
デスクワークで席から立つことが出来ないという方は、5m以上遠くのものを見たり、30秒ほど目を閉じるだけでも予防することが可能です。
血行を良くする
近視の原因のひとつである目の疲労、これを防ぐためには血行を良くすることが効果的と言われています。
ストレッチを行ったり、首や肩甲骨、肩関節を回すことで血行は簡単に良くなります。温かいもので首の後ろを温めるのも効果的です。
身体全体のことを考えても血行を良くするメリットは大きいです。自分の出来る範囲で血行を良くする癖を付けましょう。
意識して瞬きをする
人は何かに集中すると瞬きの回数が4分の1にも減少すると言われています。瞬きが減少するとより早く目が疲れたり、ドライアイの誘発にも繋がります。
誰もが無意識で行えることですのでついつい忘れがちですが、瞬きは目も守るために重要な役割を担っています。
何かに集中しているときほど意識は目から離れます。自分が集中していることに気付いたら、その集中を阻害しない範囲で、瞬きも意識的に行うようにしましょう。
充分な睡眠をとる
目も身体と同じように休息を必要とします。疲れ目を防ぐには充分に睡眠をとることが最も効果的と言う意見も多くあります。
視力の低下や疲れ目を感じたら、寝る前のスマホ時間などを少しでも減らして、睡眠時間へ充てるよう心掛けましょう。
ブルーライトカットの製品を使う
近年ではブルーライトカットの製品も数多く存在します。スマートフォン本体に貼る保護フィルムや眼鏡、コンタクトなど、ブルーライトを100%カットすることは難しいですが、何もしないよりはマシです。
ブルーライトカットの製品については賛否が分かれる部分ではありますが、過去の記事でも紹介したように、少しでも目に良い可能性があるのであれば、活用しない手は無いと思います。
まとめ
紹介した予防方法はどれも簡単なものばかりで、お金を欠けずに実践できるものが多くあります。
既に目が近視になりつつある方も、いま以上に悪化させないためにも早急に対策を行いましょう。
スマホを長時間、休憩せずに使い続けることで失明すると言うことはありませんが、スマホ近視になれば私生活に必ず支障が出ます。
未然にある程度防ぐことが可能な症状ですので、いまこの瞬間から予防法を癖付けることを勧めます。
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