iPhoneユーザーであれば一度は脱獄したiPhoneに憧れたことがあるのではないでしょうか。iPhoneらしからぬカスタマイズされたホーム画面は何とも魅力的ですよね。
今回の記事では脱獄のメリット・デメリットや、リスクについて紹介していきます。
記事の中でメリットを述べますが、iPhoneの脱獄を推奨するものではありません。
そもそも脱獄って?
脱獄(ジェイルブレイク-Jailbreak-)という言葉を知らない人のために噛み砕いて説明すると
Appleから提供されたプログラムコードを改変し、AppStore以外からもアプリの提供を受けられる状態にすることです。
その結果、通常使用であれば不可能なフォント変更や、アイコン変更を始めとした様々なカスタマイズを行うことが可能となります。
もともとiOSはAndroidに比べ、セキュリティが強固だと言われています。しかしその分、ユーザーが行えるカスタマイズは相対的に少なくなっています。
iPhoneを脱獄すると利便性を上げたり、見た目を大幅に変更することが可能となり、周囲とは違ったiPhoneを持つことが可能です。
しかし当然リスクもあり、Appleの審査を受けていないアプリを端末内にインストールすることになるので、様々な危険が伴います。
脱獄についておおよそ理解いただけたでしょうか。ここからは脱獄のメリット・デメリットを見ていきましょう。
脱獄のメリット
リスクが伴うと分かっていても脱獄を行う人は数多く存在します。リスクを犯してまで、何故脱獄をするのでしょうか?
危険な橋を渡るだけのメリットがあるのか見ていきましょう。
ビジュアルが変わる
このキャプチャは脱獄を行ったiPhoneのホーム画面になっております。アイコンが丸い、触れた場所に波紋が広がるなど、標準機能では手の加えられない部分のカスタマイズを行っています。
こちらは画面スクロールを行った際、画面だけでなくアイコンも動くというカスタマイズを行っています。
ビジュアルを変更することで普通とは違ったiPhoneを持つことが可能となります。周囲の目を引いたり、コミュニケーションの話題になることも少なくないでしょう。
操作性も向上できる
ビジュアルだけでなく、操作性の向上を行うことも可能です。こちらのキャプチャはローマ字キーボードの上に数字表示を行ったものです。
通常のキーボードであれば数字の入力を行う度に、キーボードの切り替えを行う必要があるので非常に面倒ですよね。
このように見た目のカスタマイズだけでなく、デバイスを使用する上での利便性向上も行えます。
普段から使う機能が更に便利になれば、よりストレス無くiPhoneを使用することが出来ますね。
脱獄のデメリット
メリットだけを見れば、脱獄は非常に魅力の大きいものだと感じた方が大半だと思います。しかし、そこには様々なリスクが存在します。
ここからは脱獄のデメリットについて見ていきましょう。
りんごループになるかも
脱獄時や脱獄後もついて回る問題のひとつが「りんごループ」です。勢いだけで脱獄を行い、りんごループに陥った人が多くいます。
【りんごループとは】
起動時にAppleのロゴが表示されたまま先に進まず、そのまま電源が落ちてしまうこと。何度起動を行ってもりんごの画面から先に進めないことから「りんごループ」と呼ばれるようになった。
対処法として、パソコンに繋いで強制的に初期化を行えば問題は解決します。しかし当然データも全て消えてしまうため、脱獄前にバックアップを取っておくのは常識となっています。
文鎮化の危険も
りんごループであればほとんどの場合、初期化を行うことで症状は改善します。しかし最悪の場合、文鎮化する恐れもあります。
文鎮化については過去の記事で紹介しているため、説明を割愛させていただきます。
文鎮化してしまえばデバイスとしての価値は完全にゼロです。最悪の場合、こうなる可能性も充分にあるということを覚えておいて下さい。
セキュリティが脆弱に
Appleが掛けているプロテクトに穴を開けるようなものなので、当然セキュリティは弱くなります。
カスタムを行うための便利なtweakをダウンロードしたつもりが、ウイルスが一緒に入っていた。ということは往々にしてあります。
一般のAppStoreからアプリをダウンロードするだけであれば、安全と言えますが脱獄することにより、様々な攻撃を受けやすくなってしまいます。
アップデートが行えない
脱獄を行うと、基本的にAppleが提供するiOSのアップデートを行うことが出来ません。新たなOSならではの機能があった場合も指を咥えて見ていることになってしまいます。
入獄を行い、アップデート後に再度脱獄を行うことは可能ですが、最新のOSが脱獄に対応するには時間がかかりますので難しい問題です。
アップデートが完全に出来なくなる訳ではありませんが、基本的には出来ませんのでこちらもご注意下さい。
Appleのサポートが受けられない
脱獄を行ってしまうと正規の品とは見なされないために、Appleのサポートを受けることができなくなってしまいます。
電話サポートであれば端末を見ることが無いので現在はサポートが可能となっています。
Appleへ問い合わせを行うと、モデル番号などの端末情報を確認され、Apple側でどのモデルを使用しているか、などの確認作業が行われます。
今後この確認作業で、使用端末が脱獄しているかが分かるようになる日が来るかもしれませんね。
下取りに使えない
盲点的な部分になり、脱獄のデメリットとして紹介しているサイトを見たことがありませんが、携帯電話を買い換える際に下取り端末として買い取ってもらえなくなります。
下取りを行いたい場合には入獄作業を行う必要がありますので、これも注意点のひとつとして覚えておいて下さい。
入獄作業についてはそこまで難しいものではありませんが、携帯電話を買い換える際に手間が増えてしまうのは面倒ですね。
また、脱獄した端末をそのままオークションなどで販売するのは厳禁です。過去に逮捕者も出ています。
まとめ
メリットが2個に対し、デメリットが6個という偏った結果になってしまいました。脱獄はビジュアルや操作性を自分好みにするためのツールですので、この結果は仕方ないでしょう。
これだけのリスクを背負ってでも改善したい部分があるのであれば、Androidを選択するという方法もひとつの手段だと思います。個人的にも脱獄行為は推奨しません。
それでも脱獄を行いたいという方はご自身のOSを確認した上でバックアップを行い、充分に知識を付け自己責任でお願いします。
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