実質0円と一括0円、非常に似た言葉となっていますが、その意味は全く異なります。
ここの違いをきちんと理解しないまま携帯を契約してしまうと数万円も損することに繋がります。
このページでは、そんな携帯電話の契約前に必ず知っておきたい実質0円と一括0円の違いを紹介します。
実質0円と一括0円の違い
結論からお伝えすると、一括0円のほうが圧倒的にお得なんだ。それを知った上で、それぞれの違いを見ていこうか。
実質0円とは
実質0円とは、端末代金の負担額が購入者に請求されるものの、それと同額の割引が適用される契約方法のことを指します。
このように、端末代金は請求されるものの割引が入りますので、実際には購入者が負担する端末代金はありません。
ただし、月々の割引は一括でまとめて受けることはできません。
月々の割引は基本的に24回にわけて毎月行われます。
そのため、2年以内に回線を解約してしまうと、端末の分割代金は支払い続けなければいけないものの、割引だけが消滅してしまいます。
つまり、2年間解約せずに使って初めて実質0円になるわけだ。
一括0円とは
一括0円とは、端末代金の負担額は一切なく、それと同額の割引が適用される契約方法のことを指します。
このように、端末代金は請求されないものの割引はしっかりと付きますので(契約内容によって変動あり)、大変お得な契約方法です。
上記の例では-1,000円となっていますが、この-1,000は基本料金などの他のサービス料金から割引することが可能です。
つまり、実質0円で買うよりも毎月の維持費が1,000円安くなると言うことだ。
一括0円で契約できる契約パターン
現在の携帯電話の契約方法は主に下記の3つのパターンがあります。
- 新規契約
- 機種変更
- MNP(他社への乗り換え)
現在この中で一括0円が行われているのは、「新規契約」と「MNP」のみです。
特にMNPでの一括0円案件は多くの店舗で実施されており、それこそ一般的なauショップやドコモショップ、ヤマダ電気などの家電量販店で目にすることができます。
一括0円のない機種変更は損なのか?
では、機種変更の人は損なのかというと、元販売員の私から見ても間違いなく損です。
過去には、以前のインタビュー内でもお話しにあがった機種変更一括0円案件もあったようですが、現在はそのようなお得な案件はどこにもありません。
他社へ乗り換えるのは面倒に感じるかもしれませんが、その面倒をやることで年間数万円〜数十万円も携帯代金を節約することが可能です。
近年では格安SIMの普及によってスマホでも月額1,000円台で維持できるようになりましたので、この機会に格安SIMを検討するのもいいでしょう。
一括0円契約の注意点
ここまで一括0円について見てきましたが、実は注意点もあります。
それは一括0円で契約した回線を短期解約する場合、数万円の違約金が請求されるということです。
この違約金というのは解約金とは別物で、端末購入サポートと呼ばれるものです。
よく考えて見てほしいのですが、例えば端末購入サポートがない状態でiPhoneを一括0円で契約したとしましょう。
そして、購入した当日にその回線を解約したとします。
すると、その場合に請求される金額は、
- 契約事務手数料:3,000円
- 初月の維持費:10,000円
- 解約金:9,500円
として、22,500円になります。(端末代金は一括0円なので請求されません)
そして、契約したiPhoneは5万円以上で売れますので、それを仮に50,000円で売ったとします。
すると、1台の契約で27,500円の利益がでることになりますよね。
それを繰り返すと、無限に稼げしまうわけです。
キャリアにとっては端末を持ち逃げされた形になりますので、それは防がなくてはいけません。
そのために端末購入サポートという制度をもうけ、「一括0円で端末をタダであげるよ。そのかわり、短期解約したら高い違約金をもらうからね」という仕組みにしているわけです。
とはいえ、うまく運用すれば今でもそういった契約を繰り返すことで簡単に稼ぐことが可能です。
そういった携帯転売で稼ぐことを「携帯乞食」と呼びます。
結論 携帯の契約は一括0円がお得
結論として、携帯電話を契約する場合にはどんな人であっても実質0円よりも一括0円のほうがお得です。
購入サポートという制度はあるものの、普通に利用する人であればなんら問題のない制度です。
機種変更で一括0円がないのは残念ですが、それはそれで他社への乗り換えを考える良い機会でしょう。
携帯電話はこれからも形を変えるかもしれませんが、きっとなくなることはありません。
生涯払い続ける携帯電話の固定費を考えれば、格安SIMに乗り換えることで家族全体で100万円以上のお金を節約できることも決して珍しいことではありませんよ。
コメント