電話を使った際、受けた側も掛けた側も何気なく使っている「もしもし」という言葉。一体いつから使われていて、どのような意味があるのかご存知でしょうか?
「もしもし」のはじまり
1876年にスコットランドのアレクサンダー・グラハム・ベルが電話機を発明したのは周知のことでしょう。
日本では1923年の関東大震災の復旧をきっかけに電話(自動電話交換機)が採用され、その後普及が進み、現在では1人1番号以上を持つ時代となりました。
しかし、「もしもし」と言う言葉が生まれたのは、1923年よりも前だと言われています。
東京では1890年(明治23年)に電話交換のサービスが始まりました。当時は、直接相手に電話を掛けるのではなく”電話交換手”と言う人に要件を伝え、その交換手から相手に繋いでもらっていました。
【電話交換手とは】
- 過去に存在した職業のひとつで、誰かが電話をかけた際、回線同士を繋ぐための人。
その交換手を呼び寄せる言葉が「オイオイ」だったそうです。つまり、当時は「もしもし」のことを「オイオイ」と言っていたんですね。
いつ頃から「オイオイ」が「もしもし」から代わったのかハッキリと分かっていませんが、現在は「オイオイ」よりも丁寧な言葉の「もしもし」が一般となっています。
「もしもし」の意味
電話の開口一番で使う「もしもし」はどういった意味を持つのかご存知でしょうか?
実は、「申します申します」を略した言葉が「もしもし」だと言われています。
つまり、「もしもし」と言う言葉には、「いまから貴方に要件を申します」と言った意味が込められていると言うことです。
普段何気なく使っている「もしもし」と言う言葉にも、このような歴史があるのはとても面白いですね。
ちなみに、当時「オイオイ」と言う呼び出しに対しての応答は「はい、ようござんす」だったそうです。
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