「スマホのIPアドレスひとつで位置の特定や接続元の情報は確認できるのだろうか?」
インターネットに接続するために不可欠なIPアドレス。どのようなページであってもサイトに接続すれば、接続先のサイト運営者はどのIPアドレスから接続があったのか分かるようになっています。
それでは、そのIPアドレスひとつでどれだけの情報を確認することが出来るのでしょうか?こちらでは、実際にIPアドレスひとつでどこまでの情報が特定できるのか検証した結果を紹介しています。
スマホのIPアドレスで特定できる情報は?
今回検証に使用したのは、「What Is My IP Address? IP Address Tools and More」というWEBサイトです。確認できる情報はこちらの通りで、とても多くの情報がIPアドレスひとつで確認できることが分かります。
【確認できる情報一覧】
- IP:IPアドレス
- Decimal:小数
- Hostnae:ホストネーム
- ASN:AS番号
- ISP:プロバイダ
- Organization:会社
- Services:接続サービス
- Type:接続タイプ
- Assignment:割り当てIP
- Blacklist:ブラックリスト
- Continent:大陸
- Country:国
- State/Region:地域
- City:街
- Latitude:緯度
- Longitude:経度
- Postal code:郵便番号
中でも郵便番号や緯度、経度を調べられることに驚いた人も少なくないのではないでしょうか?
今回利用したサイトではこれだけの情報でしたが、実際にはIPアドレスひとつでもっと多くの情報を確認することが可能です。(OSやブラウザの種類など)
また、IPアドレスから引き出した情報を元に別の情報を引き出す。と言ったアクセス解析も出来るので、特定できる情報はまだまだ沢山存在します。
スマホのIPアドレスで確認できる情報は?
先のサイトにスマホで接続して、このように情報が得られました。取得中などの待ち時間は無く、すぐにこれらの情報が提供されるようです。
今回は検証にauのGalaxy S8を使用しましたのが、ドコモやソフトバンクを使っても、このあたりに大きな違いは出ません。ちなみに、Wi-Fiは使用せず3G・4G・5G回線で接続しております。
auのモバイルデータ回線ですので、ISPやOrganizationは当然”KDDI”となっていますね。また、各種情報に併せとても詳細な位置情報(郵便番号・緯度・経度)記載されています。
緯度と経度が分かっているのでマップからも位置情報が確認でき、各種情報とともにGoogle Mapsを使って接続場所を見ることが出来ます。ただ、実際に接続を行っているエリアは和歌山にも関わらず、大阪に居ることになっていますね。
どうやらモバイルデータ回線の場合の位置情報はあまりアテにならいようです。電波の基地局などの影響でしょうか?
それでは、Wi-Fi環境であればどのような結果になるのでしょうか?今度は自宅のWi-Fiに接続したパソコンの結果を見ていきましょう。
PCのIPアドレスで特定できる情報は?
こちらがパソコンから接続を行った際に確認できた情報一覧です。こちらのサイトではスマホで接続してもパソコンで接続しても特定できる情報数は変わりません。
eo光を使っているので当然の結果ですが、今度はISPやOrganizationがケイ・オプティコムになりましたね。
位置情報に関しては、スマホのモバイルデータ回線で接続したよりも正確な位置情報が特定されました。あまりアップにすると家を特定されてしまうので縮小していますが、特定された緯度と経度のピンは家のかなり近くを指しています。
しかし、拡大表示で確認しても完全に接続元の家を指している訳ではありませんので、住所の特定はこれだけの情報では難しいでしょう。何処に住んでいるのかおおよそであれば分かってしまいますが・・・。
位置情報と言えば、iPhoneやAndroidの位置情報を偽装する方法もあるとご存知でしたか?こちらも面白い内容になっていますので、良ければ併せてどうぞです。
スマホのIPアドレスで特定できる情報 まとめ
これまでの検証からIPアドレスひとつで、使っているプロバイダやホストネームなどが特定できることがわかりました。更には正確では無いものの固定回線を使用した場合は、おおよその緯度と経度まで分かってしまいます。
刑事ドラマでもあるように、普通にWEBサイトに接続すれば身元は簡単にバレそうですね。権限を持った警察などが使用している回線のプロバイダに問い合わせを行えば、より詳細な情報も提供されることでしょう。
モバイルデータ通信を使った場合だと位置情報に大きなズレが生じていましたが、結局権限さえあれば回線から個人を辿ることは容易だと思われます。素人がネットを使った犯罪をして捕まっているニュースを見ますが、このような情報を辿って逮捕に繋がることも多いのではないでしょうか。
こちらの記事ではIPアドレスの変動について紹介しています。スマホは接続の度にIPアドレスが変わるのか?それとも固定なのかと言う内容を紹介しています。併せて参考にしてください。
当ブログでは、この他にも様々なスマホに関する情報を紹介しています。良ければ併せてお読みください。
コメント
初めてコメントします。この1年半くらい不特定多数につきまといを受けています。電車や地下鉄、会社の近くなど毎日のように不審者がいます。
誰が指示をしているかはわかっていますが(その人物の調べたら困る刑事事件と関わります)、そのつきまといの証拠を突き詰めるために教えてください。
格安スマホ2社利用してますが、SIMカードを抜いた状態にしてるのに現在地がわかってしまうのはなぜなんでしょうか?
不審者の映像を撮るためにSIMカードを抜いてもカメラを利用したいので電源は入ってます。現在地はもちろんオフにしてます。
また、スマホは何度も初期設定にもしてデータはすべて消したりしてます。なので不審なアプリとも思えませんが、社内でスマホから目を離したすきに私のスマホのSDカードのふたがあいていたことがあり、その後初期設定はしましたが、
とにかくなぜそのようなことになるのか、原因がわからず悩んでいます。
Googleのアカウントやマツキヨとかそういったアプリから現在地が把握されることはあるのでしょうか?また、電話番号からわかるのでしょうか? 携帯電話会社に聞いてもそれはないとのことですが、
わかることができるのではないかと、疑問視してます。ほんとに困っているのでなにか教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします
匿名さんこんにちは。
当ブログを参考にしていただき、誠にありがとうございます。
また、付き纏い被害が発生しているとのことで、心中お察しします。
内容を確認した上でのご返答になるのですが、まず最初に浮かんだ可能性としては下記のとおりです。
SIMカードを抜いて通信は断っているものの、WiFiがオンになっており、パスワードの設定がない野良WiFiに知らず知らずのうちに接続している。
そして、野良WiFiに接続された瞬間、スマホに仕込まれたソフトウェアから第三者に位置情報を送信。と言った流れでしょうか。
もしも、WiFi設定をオフにしているのであれば、ケルベロスなどのアプリを仕込まれている可能性も考えられます。
ケルベロスを含め、アプリ自体を非表示にする機能が盛り込まれたアプリもありますので、ひと目では不審なアプリがインストールされているとは見破れません。
また、SDキャップが開いていたとのことですので、物理的にスマホ内部に発信機が取り付けられていることも考えられます。ただし、可能性としてはとても低く、「専門の分解道具&スマホの専門知識&発信機の専門知識」がないとそれは難しいです。そもそもスマホ内部に取り付けられるサイズの発信機はほぼ市販されていませんので。
そうなると、スマホ云々と言うよりも、バッグやジャケットなど、普段身につけているものに発信機が取り付けられているのでは?とも考えられます。
いずれも推測の域を出ないお話ですが、参考になれば幸いです。
ちなみに、「マツキヨ」というアプリは存じ上げないものの、グーグルアカウントで居場所を特定することは素人でも可能です。そして、グーグルアカウントは電話番号でもログインできますので、そういう意味であれば電話番号でも位置情報を確かめることは可能です。詳しくはコチラの記事の『Find My Device』と言う章を御覧ください。