現在はインターネットと言えば光回線が主流となっていますが、まだまだADSLを使っている人も少なくありませんよね。
どちらにも長所・短所があり、一概にどちらのほうが良いとは言えないものの、恐らく多くの人が「光回線のほうが優れている」と感じていることでしょう。
しかし、実際にはADSLのほうがグッと優れているところもありますので、知らず知らずのうちに損をしている可能性も充分に考えられます。
そこで今回は、そんな光回線とADSL回線の違いをメリット・デメリットで比較しながらご紹介していきたいと思います。
自分に本当に合っている回線の種類はどちらなのか、しっかりと見直してみてはいかがでしょうか?
参考記事>インターネット回線の選び方と注意点!絶対に後悔しない契約方法は?
光回線とADSLのメリットデメリット!
まずは、光回線とADSLのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
後から登場した光回線が全ての面で優れているということはありませんので、特にADSLのメリットに注目していただければと思います。
光回線のメリット・デメリット
✔光回線のメリット
- 通信速度が速い
- 通信速度が安定している
- 固定電話の料金が安い
- テレビを見るのにアンテナが不要
- 各社ともにキャンペーンを展開している
✔光回線のデメリット
- 周辺の利用者の数で通信速度が変化する
- 月額料金が高い
- 申し込みから工事までに時間がかかる
ADSL回線のメリット・デメリット
✔ADSLのメリット
- 月額料金が安い
- 申し込みから工事までの期間が短い
- 工事が不要なこともある
✔ADSLのデメリット
- 基地局から遠いほど通信速度が遅くなる
- 固定電話の料金が高い
- キャンペーンが少ない
光回線とADSLの違いは何?
先に紹介した内容からも分かるように、それぞれの違いをとっても簡単に説明すると、
- 光回線は速い通信速度が強み
- ADSLは安いランニングコストが強み
と言うことが分かります。
しかし、これだけだと実際にどのくらいの違いがあるのか分かりづらいですので、ここからは数値を使って、更に詳しく違いを確認していきましょう。
光回線のほうが通信速度が速い!
理論上、光回線はADSLの20倍速いです。
これは、ADSLの最大速度が50Mbpsに対し、光回線の通信速度が1Gbps(1,000Mbps)ということからも、お分かりいただけることでしょう。
このような違いが生まれる理由は、使用しているケーブルの差によるものです。
ご存知の人も多いと思いますが、光回線は名前のとおり光ファイバーケーブルを利用しており、この世で最も速度の速い「光」にデータを乗せて通信を行っています。
一方、ADSLは電話線の同軸ケーブルを利用しており、その性質上、外部の干渉を受けやすく、光回線と比較すると通信速度が遅くなっています。
また、ADSLは電話線を利用していますので、NTTの基地局から距離が遠くなるほど干渉も大きくなり、その結果、光回線に比べて速度環境も不安定になります。
ちなみに、光回線は距離による通信速度の違いは一切ありません。
初期費用や月額料金はADSLのほうが安い!
利用までにかかる初期費用や、月々の維持費用についてはADSLに分があります。
光回線はキャンペーンによって工事費無料や、月々料金を安く維持できることもありますが、一般的な内容で比較すると、こんなにも差があるんです。
光回線 | ADSL | |
初期費用 | 30,000円~50,000円 | 0円~10,000円 |
月額料金 | 4,000円~6,000円 | 2,000円~3,000円 |
また、光回線のように工事が必須ということもなく、自宅の環境によってはNTT側で利用開始の手続きをするだけでスグに開通するということも珍しくありません。
ただし、基地局からの距離が遠い人は安物買いの銭失いになってしまう可能性もあるので、あくまで固定回線を申し込む目的は「インターネット通信を楽しむため」と言うことを頭に入れておきましょう。
いくら安くても、通信環境が悪ければ何のためにお金を払っているのかわからなくなりますからね。(ADSLの予想速度はコチラ)
それぞれの費用に関する内容は、こちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
固定電話の料金は光回線のほうが安い!
固定電話の月々料金は、圧倒的に光回線のほうが安くなっています。
ADSLの基本料金が1,600円なのに対し、光回線の電話代は月々500円です。
1ヶ月で1,100円もの差が生まれてきますので、固定電話の利用を検討されている方は、ネットの月額料金だけでなく、固定電話の月額料金も必ず比較対象に入れましょう。
ADSLのほうが開通までの期間が短い!
光回線は申し込み~開通まで約1ヶ月ほどかかることが一般的ですが、ADSLであれば長くとも2週間あれば開通が完了してしまいます。
3月、4月の転勤・引っ越しシーズンになると、光回線の開通は更に長くなり、2ヶ月を超えることも珍しくありませんが、ADSLは同じ時期であっても比較的スムーズに開通が完了します。
ADSLから光回線に乗り換える前に知っておきたいこと!
ここまでお読みいただいたADSLユーザーの中には、「電話料金が安くなって、通信速度も速くなるなら光回線に切り替えてみようかしら」と言う人も居るかもしれませんね。
ここからは、そんな人に知っておいて欲しい4つのコトをご紹介していきたいと思います。
固定電話の番号は変わるの?
固定電話の番号が変わってしまうと何かと不便ですので、そこがボトルネックとなって光回線への切り替えを躊躇している人も少なくないことでしょう。
ですが、安心してください。
アナログ電話から光電話に変わったとしても、電話番号はそのまま引き継ぐことが可能です。
ただし、申し込み前に電話番号を引き継ぐための「ナンバーポータビリティ」というサービスを利用したい旨を、申し込む光回線事業者へ伝えておく必要があります。
プロバイダは変わるの?
ADSLでも光回線でも、インターネットを利用するためにはプロバイダが必ず必要になりますが、これは変わる場合もあれば変わらない場合もあります。
どういうことかと言うと、申込先の光回線によって選べるプロバイダが異なってくるためです。
光回線によってはプロバイダを自由に選択できない事業者もありますので、その場合は変更せざるを得なくなります。
ただし、それは申し込む前に分かることですし、メールアドレスに依存がなければプロバイダの変更もそれほど大きな問題にはならないでしょう。
工事は必要なの?
光回線を始めて利用する場合には、必ず工事が必要となってきます。
工事と言っても、それほど大掛かりなものではなく、コンセントからケーブルを通すだけの簡単なものです。
時間にして、30分~1時間もあれば終わってしまうでしょう。
それよりもシッカリと確認していただきたいのは、工事費用がいくらかかるのか?と言う問題です。
簡単な工事とは言え、工事費用は意外と高く設定されていますので、初期費用が無料のところから光回線を選ぶのも1つの手段です。
光回線とADSLの併用はできるの?
両方の回線を使いたいという人は、併用も問題なく可能です。
ただし、併用するメリットはほとんどなく、固定費が二重にかかってしまうだけですので、可能であればどちらかの回線にまとめてしまったほうが良いでしょう。
光回線に切り替えた後にADSLに戻すことはできるの?
「光回線に切り替えたものの、やっぱり戻したい」ということになっても、ADSLに戻すことは問題なく可能です。
その場合、新規契約になりますので、キャンペーンを再度受けられる可能性もあります。
ただし、光電話をアナログ電話に戻すのは時間がかかりますので注意が必要です。
光回線とADSL回線の違い まとめ
いかがだったでしょうか?
光回線、ADSL回線ともに、良いところ、悪いところがありましたね。
ゆくゆくは双方のデメリットを解消した、新たな通信規格が誕生することもあるかもしれませんが、現状だとこの2つの固定回線の中から選ぶ必要があります。
個人的には光回線を推奨していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事>インターネットの月額料金最安値比較!2年間の平均で1番安いのは?
コメント