「子供がスマホを欲しがるんだけど、まだ早くない?何歳から持たせるのがいいんだろう?」
子供がスマートフォンを欲しがるのはどのご家庭でも同じことだと思います。ですが、スマホは良くも悪くも子供に影響を与えてしまうもの。慎重になるのも当然です。
今回は、そんなスマホを子供が持つべきなのはいつからが適正かと言う内容と共に、スマホが子供に与えるメリット・デメリットについても併せて紹介していこうと思います。
子供にスマホはいつから持たせる?
長年携帯電話の販売に携わってきた私の意見としては、子供に携帯を持たせるのは中学生以上で、周りの友だちもスマホを持ち出してからが妥当だと考えています。
何故なら、小学生の内は行動範囲も狭く、連絡を取るだけならばわざわざ独自にカスタマイズできるスマホである必要はないからです。また、中学生になったとしても、周りの友だちがスマホを持っていないのであれば持たせる必要はないでしょう。
電話ができて居場所を知りたいだけであれば、高い料金のスマホを持つメリットはほとんどなく、極端な話、GPS機能付きのキッズケータイでもなんら支障はないはずです。
ただ、周りの友だちがスマホを持っているのが当たり前という環境であれば、ラインでのやりとりが日常化している現在、仲間はずれになってしまうことも大いに考えられますので、スマホを持たせることも考えて良いのではないでしょうか?
ちなみに、スマホ限定の調査ではないものの「子供に携帯やスマホをいつから持たせるべきか?」と言うアンケート調査を200人の親に実施したところ、このような結果が返ってきています。
世間では中学生からと言う意見よりも、高校生から持たせるべきという意見が上回っているようですね。ただ、これはあくまで理想の形であり、現状では小学6年生の約3割がスマホを持っている時代です。
そのような現実も考えて、子供さんにいつからスマホを持たせるのが適切なのか検討してみると良いと思います。学生別のスマホの普及率(所有率)はこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。
子供にスマホ メリットはなに?
子供さんにスマホを与えるか否かを考える際に、与えた場合のメリット・デメリットも併せて知っておくと、より家族間での検討が前に進むと思います。
メリットを上手に取り込み、デメリットをなるべく解消できる環境を作れば、子供さんもスマホを日常生活や勉強に役立つ便利なアイテムとして使いこなせるでしょう。
尚、こちらでは、あくまで『スマホ』と言うデバイスの中でお話で進めさせていただきます。ガラケーと呼ばれる従来型携帯電話(フィーチャーフォン)のお話ではありません。
子供にスマホ メリット1 子供同士の繋がりを持てる
スマホが無ければ友だちが出来ないと言うことは決してありませんが、スマホがあればよりコミュニケーションが取りやすくなります。現在の連絡手段はそのほとんどがラインで行なわれるのは大人も子供も同じで、遊びの約束ひとつでもラインでリアルタイムに済ませてしまいます。
また、クラスごとにラインのグループトークが作られることも多く、その中で学校が終わった後もコミュニケーションをとって仲を深めると言うことも珍しくありません。それまで話したこともないクラスメイトとグループトークで意気投合したり、学校では話せない恋愛話で盛り上がることもあるでしょう。
このように、スマホひとつで子供同士の繋がりを持ったり、新たな友だちを作るきっかけに役立ってくれるはずです。
子供にスマホ メリット2 問題を自分で解決できる
スマホ1台あればあらゆる情報を調べることができ、自分で様々な問題を解決できるようになるでしょう。わざわざ図書館に行ったり、辞書を引くという手間もないため、これまでだったら疑問のまま残っていた問題もその場ですぐに解決できてしまいます。
指先ひとつで何でも答えが出るのが正しいと言う訳ではありませんが、疑問に感じた問題を自分ですぐに解決できる環境があるのはメリットのひとつと言えるでしょう。
子供にスマホ メリット3 家族とのコミュニケーションの増加
中学生や高校生にもなると反抗期が訪れることが一般的で、家族間のコミュニケーションもだんだんと減ってくることが多いのは周知の通りだと思います。想像したくもありませんが、顔を合わせても話すらしてくれない。なんてこともあるかもしれません。
そんな時にスマホアプリのラインやSNSがあれば、面と向かって話はできなくとも簡単なメッセージのやりとりで近況報告ならば行えるはずです。実際にスマホのお陰で家族間のコミュニケーションが増加した例はたくさんありますので、そういう使い方もできると覚えておくと良いでしょう。
子供にスマホ デメリットはなに?
子供にスマホを与える際、メリットよりもデメリットが気になりますよね。一般的にはデメリットのほうが多いと言われいるため、ひとつひとつ念入りに確認しておきましょう。
デメリットをなるべく解消するために、前もって約束事やルールを作っておくと買い与えた後に後悔することも少なくなるはずです。また、取り決めた約束事やルールを守れない場合は没収すると言うルールも追加しておくと良いと思います。
子供にスマホ デメリット1 学力が低下
子供にスマホを持たせる批判的な意見で多く見られるのが、学力低下の懸念です。スマホを上手に使えば勉強に役立てることも出来ますが、ついついスマホゲームに熱中してしまったり、YouTube動画で時間を使ってしまい勉学に精が出ないこともあるでしょう。
こうならないためにも、スマホを使用させる時間管理をしっかりと行い、勉強時や食事時、就寝前は使用禁止などのルールを作っておくのがオススメです。
ちなみに、王手キャリアのau、ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイルであれば利用時間設定機能がありますので、強制的にロックして使用不可にすることも可能です。(勉強時間の平日の19時~21時はスマホ利用不可など)
子供にスマホ デメリット2 目が悪くなる
子供にとってスマホは何よりも魅力的なおもちゃで、色々なことができるが故に長時間熱中してしまうことは多々あります。本人は大丈夫だと思っていても、目に疲労がたまり結果的には視力の低下に繋がってしまうため、必ず適度な休憩を取るように教えてあげましょう。
また、スマホ画面と目の距離は常に一定距離が保たれますので、年齢に関係なくスマホ近視やスマホ老眼になってしまう事例も非常に多く見られます。過去には、長時間のスマホゲームが原因で失明してしまった事例もありますので、スマホの長時間使用には本当に注意が必要です。
子供にスマホ デメリット3 有害サイトへのアクセス
子供は色々なことに興味を持つので、誤って有害サイトにアクセスしてしまう可能性も充分に考えられます。中には、未だにワンクリック詐欺や架空請求で脅しをかける悪質なサイトもあるため、それらに騙されて余計な情報を漏らさないよう注意しておきましょう。
この他にも、出会い系やアダルトサイト、オカルトや宗教と言ったように教育に良くないサイトが溢れています。全てのサイトにアクセスできないよう、ブラウザにロックを掛けると言うのもひとつの手段ですがそれではスマホを与えた意味がありません。
キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル)のフィルタリングサービスを利用するか、そのようなサイトにアクセスできない設定を行っておくことをオススメします。
子供にスマホ デメリット4 いじめの原因になる可能性も
スマホは友だちと気軽にコミュケーションを取れるツールとなる反面、それが原因で仲間外れやいじめの対象になってしまう可能性もゼロではありません。
皆さんもニュースなどで見たことがあるかもしれませんが、ラインで既読スルーを行っただけで次の日から無視されると言うことも充分にありえるお話です。また、そのことが原因でイジメに遭い、自殺してしまった子供も居るほどです。
「そんな些細なことで無視するような奴は本当の友だちじゃない!」と親なら言いたいところですが、そもそもそのような問題が親の耳に入るかどうかも分かりません。ですので、事前にそのあたりの問題も実際にスマホを使う子供さんとしっかりと話し合っておくと良いでしょう。
子供にスマホ デメリット5 料金が高くなる
単純に1台スマホが増えるので当然の結果ですね。王手キャリアで使用するのであれば、最低でも3,000円程度は月額固定費が上がってしまうでしょう。3,000円で済めばいいですが、勝手にゲームの課金をしていて数万円の請求が来たという話も珍しくありません。
自分で稼いだお金で払うのであれば問題ありませんが、そういう訳にもいかないでしょうから、料金面もキッチリと家族で相談する必要があります。
固定費は上げたくないけれど子供がスマホを欲しがると言った場合には、SIMを差していない端末を家の中だけで使わせるのもひとつの手段です。もちろんSIMがないので外で通信することはできませんが、その分料金も無料(0円)で済みます。
子供にスマホをいつから持たせる?まとめ
いかがだったでしょうか?こちらで紹介しきれなかったメリット・デメリットもまだまだたくさんありますが、少しでも参考になれば幸いです。
「勉強の妨げになるから持たせない。」と頭ごなしに否定するのではなく、どうすれば上手にスマホを使えるのか。と言うことを子供さんと一緒に考える時間を作るのも良いと思います。
当ブログでは、この他にも子供のスマホに関する内容を複数紹介しています。良ければ併せて参考にしてみてください。
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